前回は「Gグループ中学志望の方へ 2」の話でした。
引き続き、Gグループ中学受験生向けに良い問題をご紹介します。
p42桜蔭中
図形・立体感覚、きちんと体積を押さえてゆく能力が求められる良問です。
「解答に辿り着くこと」だけを目標とはせずに、色々と描いてみて試行錯誤してみましょう。
答えを読んで、
ああそうか〜
で終わるのではなく、きちんと・明確に理解しましょう。
「こうなると、どうかな?」と自分で色々と考えてみることは、非常に大事です。
様々な状況を描いてみて「こう配置すると体積は〜になって、こう配置すると体積は〜」と色々と試してみましょう。
積み木をイメージしてみましょう。
積み木をお持ちだったら、積み木を並べて考えてみるのは、とても良いことで理解力が高まるでしょう。
誌面の関係で解答が簡潔になっています(それが良いところでもあります)ので、自分で色々と考えてみましょう。
解答に対して、「本当かな?」と自分で試して、「あ、本当だ!」と気づくこと・理解することが大事です。
「自分で気づいたこと」は忘れないので、大事にしましょう。

p44開成中
「暗号を作る」という大変興味深い問題です。
麻布・武蔵が好きそうな問題です。
一目見て「面白いな」と思いました。
こういう問題の背景には、数学専門の方なら分かる理論がありますが、「小学生向けに理解しやすく、それでいて難しい」という極めて優れた問題です。
「分かりやすい」のですが、試験場で短時間でこなすのは、かなり大変です。
時間がある今は「答えに辿り着く」ことばかりではなく、自分でマス目を描いてみて、色々やってみましょう。
解説では、表を作成してスマートに解いています。
スマートな解き方を学びながら、少し遠回りでも、自分で実際に描いてみましょう。
考えてみると楽しい問題ですし、色々と描いてみると思考力が大きくアップします。
最後の方は答えも多いですから「全部書くのは大変」でも、一部は描いてみましょう。
この時期は「ちょっと遠回りしてでも、きちんと考え方を学ぶ」のが大事です。
「急がば回れ」でもありますから、計算して分かる「〜通り」の理由をきちんと理解しましょう。
自分で勝手に「寄り道」して色々考えると、大きく理解力が上がります。
この問題はマークしておいて、しばらくしたらまたやってみましょう。
盛りだくさんの4月号は次回も続きます。