前回は「算数実践 13 〜問題 5(整数)解き方A・比を設定〜」でした。
今回は少し視点の異なる解法Bをご紹介します。
目次
問題 5(再掲載)
仲良しのA君とB君は将棋が大好きで、二人でよく勝負します。
去年はA君とB君の勝ち数の比は5 : 3でした。
今年はB君の方が8試合多く勝ったので、勝ち数の比は19 : 17になりました。
去年と今年の試合数の比は4 : 5です。
去年のA君の勝ち数を答えて下さい。(オリジナル問題)
解法B〜特徴的な数字に着目して、表で整理してみよう〜
いくつかの比が出てきますが、もっとも特徴的な19 : 17に着目しましょう。
この19 : 17をもとに未知数を設定し、下記のような表を作成してみましょう。
A,Bの勝ち数の比から、全ての試合数が分かります。
そして、今年と去年の試合数が分かります。

そこからは、勝ち数の比などから表を埋めてゆきます。
全体を見て、後ろから考えてゆくようなイメージです。
最後に差をとって、未知数が求まります。

異なる視点〜全体を俯瞰してみよう〜
解法Aは標準的解法です。
解法Bは「比を未知数とする」はAと同様の視点ですが、表を作成して「全体を整理・俯瞰する」ような解法です。
「特徴的な比に着目する」ことは、解きやすくなる事が多いです。
問題全体を見渡してみる視点も大事です。
解法A,Bの視点の違いをよく学んで、応用できるようにして下さい。