文章題が得意になる考え方〜特徴的な数字に着目・表で整理・整数・計算と表の作成・全体を俯瞰する姿勢・異なる視点・問題5解法B〜|中学受験・算数実践14

前回は「文章題と未知数の設定・解き方〜何を未知数にするか・比の意味と表し方・計算方法・問題5解法A〜」でした。

今回は少し視点の異なる解法Bをご紹介します。

目次

問題 5(再掲載):整数

仲良しのA君とB君は将棋が大好きで、二人でよく勝負します。

去年はA君とB君の勝ち数の比は5 : 3でした。

今年はB君の方が8試合多く勝ったので、勝ち数の比は19 : 17になりました。

去年と今年の試合数の比は4 : 5です。

去年のA君の勝ち数を答えて下さい。(オリジナル問題)

特徴的な数字に着目:表で整理・解法B

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いくつかの比が出てきますが、もっとも特徴的な19 : 17に着目しましょう。

この19 : 17をもとに未知数を設定し、下記のような表を作成してみましょう。

A,Bの勝ち数の比から、全ての試合数が分かります。

そして、今年と去年の試合数が分かります。

そこからは、勝ち数の比などから表を埋めてゆきます。

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全体を見て、後ろから考えてゆくようなイメージです。

最後に差をとって、未知数が求まります。

計算と表の作成:全体を俯瞰する姿勢・異なる視点

解法Aは標準的解法です。

解法Bは「比を未知数とする」はAと同様の視点ですが、表を作成して「全体を整理・俯瞰する」ような解法です。

「特徴的な比に着目する」ことは、解きやすくなる事が多いです。

問題全体を見渡してみる視点も大事です。

解法A,Bの視点の違いをよく学んで、応用できるようにして下さい。

新教育紀行

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