ヘンリー・スティムソン 12〜マニラでの敗北・マッカーサー・本間雅晴〜|陸軍長官

前回は「ヘンリー・スティムソン11〜米国の体制・真珠湾奇襲攻撃・ルーズベルト・ヒトラー〜」の話でした。

ヘンリー・スティムソン陸軍長官(Wikipedia)
目次

自信満々のマッカーサー

ダグラス・マッカーサー司令官(Wikipedia)

ルーズベルト大統領と「水と油」の関係だったマッカーサー司令官。

ルーズベルト大統領と折り合いが悪すぎたマッカーサー司令官は、一度は米陸軍を追われます。

マッカーサーの「軍人としての能力」を買っていたスティムソン長官。

マッカーサーよ。
太平洋を任せたぞ!

マッカーサーを、極東米陸軍司令官に任命します。

お任せを!

Japanなど
敵ではないわ!

日本を見くびっていたマッカーサー司令官は、

Japanが、
ヒトラーと組んだ。

我がUSを
攻撃する可能性がある。

という度々の警告に対して、

Japanが
攻撃してきたら・・・

反撃してやるわ!

俺様がいる限り、
絶対大丈夫!

と意気揚々で、大した準備をしませんでした。

日本陸軍の進撃

本間雅晴司令官(太平洋戦争の指揮官たち 別冊歴史読本 新人物往来社)

ここで、登場するのがフィリピン方面の日本陸軍を指揮していた本間雅晴司令官です。

非常に理知的な表情の本間司令官は、英国駐在経験があり、英語も堪能でした。

進め!

本間司令官率いる日本陸軍は、猛烈な勢いでフィリピンに攻め込みます。

な、なに!

Japanの陸軍は
意外と強い・・・

マッカーサー司令官の予想以上に強かった、日本陸軍。

我がUS陸軍の
底力を見せてやる!

マッカーサー軍もまた、頑強に抵抗しマニラを守ります。

やはり、米陸軍は
強い・・・

苦戦する本間軍ですが、援軍によって軍を増強し、

マニラから米陸軍を
打ち払え!

苦戦の果てに、本間軍はマニラを占領します。

ば、馬鹿な・・・

マッカーサー司令官は、フィリピン脱出を決断します。

見下して、舐めていた日本陸軍に大敗北したマッカーサー司令官。

Japan如きに
敗北するとは・・・

そして、後に有名になる

I shall return!
(私は帰ってくる!)

と述べ、オーストラリアへ退却します。

唇噛むスチムソン長官

マッカーサー司令官が敗北、
だと・・・

まさか・・・

私もMacArthur司令官も
Japanを舐めすぎた・・・

敵を侮ると、思わぬ大反撃を被る事があります。

唇を噛んで悔しがるスティムソン長官。

まあ良い!

反撃の体制を組むぞ!

気持ちを切り替えて、反撃を試みます。

真珠湾を奇襲攻撃する日本海軍(歴史街道2021年12月号 PHP研究所)

結果的に「宣戦布告前」の奇襲攻撃となった真珠湾奇襲攻撃。

フランクリン・ルーズベルト米大統領(Wikipedia)

ルーズベルト大統領からは、

真珠湾は、
奇襲攻撃ではない!

ただの
「騙し討ち」なのだ!

この卑怯者ジャップ(日本人の蔑称)を、
米国は全力で叩き潰す!

リメンバー・
パール・ハーバー!

と「卑怯者」呼ばわりされることになった大日本帝国。

この現実を知ってか、知らずか、日本海軍では、

米太平洋艦隊を
叩き潰してやったわ!

もはや、
米海軍は恐るるに足らず!

盛り上がっていました。

東條 英機 内閣総理大臣兼陸相(WIkipedia)

ここで、「海軍に負けじ!」と大戦果を上げた陸軍。

海軍も大戦果を
あげたが・・・

我が陸軍も
フィリピンで大戦果だ!

太平洋戦争(大東亜戦争)の序盤、日本は陸海軍共に押しに押していたのでした。

新教育紀行

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