効率良く成績を上げる方法〜クロールをしっかりかくような学び方・ある程度の効率を求める姿勢・理解して再挑戦する勉強・「納得する」と「習得する」の大きな違い〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「水泳の泳ぎ方と効率良い学び方〜水泳が早い方の泳ぎ方・スイーっと魚のように泳ぐ姿勢・しっかり「一かき」する学び・「筋肉トレーニング」ではない学び・脳への刺激と暗記する姿勢・自分に合う問題集・参考書を絞る〜」の話でした。

目次

クロールをしっかりかくような学び方

五島ー長崎の船と海(新教育紀行)

小学校6年生の時、水泳のクロールがすごく早かった一つ下の学年のIくんの泳ぎを見て、

小学生の筆者

どうやったら、
こんなスピードが出るんだろう?

大変大きな衝撃を受けましたが、もっと驚いたのは「彼の泳ぎ方」でした。

「泳ぎが早い」のは「泳ぎ方」にこそ、根本的なポイントがあったのでした。

小学生の筆者

とんでもなく早く、
手を動かしてクロールするのかな?

「猛烈な勢いで手を動かす」ことで、大きな推進力を得ると考えていました。

ところが、実際にIくんの泳ぎ方は、

Iくん

スイーッ、
スイーッ・・・

実は、クロールをかく回数は「特に多くはなかった」のがI君の泳ぎ方でした。

むしろ「クロールを描く回数は普通」だったのでした。

それなのに、一度かくとスイーっと、すごく進むのです。

小学生の筆者

一かきで、すごく
進んでいるから早いんだ・・・

スイーっとかくと、すごいスピードで大きく進む姿は、

小学生の筆者

魚みたいに
早く泳いでいて、すごいな・・・

まるで魚を見ているようでした。

このように「クロールの一かきをしっかりかいて泳ぐ」ように学ぶと、応用力が醸成されるでしょう。

男子小学生

でもさ、そういう風にじっくり
学ぶのが良いのは分かるけど・・・

男子小学生

時間がかかりそう・・・
それは困るかな・・・

女子小学生

やっぱり限られた時間で、
ある程度成績を上げたいけど・・・

「限られた時間」での勉強をしている受験生たちは、効率を求めることも一つのポイントでしょう。

効率良く成績を上げる方法:ある程度の効率を求める姿勢

思考の引き出しを整理(新教育紀行)

「しっかり」学ぶと時間がかかりますが、「急がば回れ」のように実は効率的でもあるのです。

「本質的勉強」と「効率」は、対極的関係にあるとも考えられます。

本来、学びとは「時間をかけてじっくり行う」ことが望ましいのです。

すると、バラバラだった「思考の引き出し」が少しずつ頭の中で整理されてゆくでしょう。

「伸びる勉強法」の話を上記リンクでご紹介しています。

「少しずつ学力アップ」が大事ですが、試験がある以上「ある程度の効率は大事」です。

これは、入試の形式が柔軟である米国などの国々の受験生にとっても、同様でしょう。

「時間を限って争う」形式が試験であり、「試験までの時間が決まっている」ため「効率も大事」です。

男子小学生

そうだよ。
効率よく勉強したいよ。

女子小学生

でも、一つ一つやるしか
ないよね・・・

男子小学生

早く、
成績良くしたいよ!

志望校の難易度に合わせた「算数のおすすめ勉強法」を、上記リンクでご紹介しました。

この学び方は、特に受験生の夏休み以降〜直前期に有効でしょう。

中学受験の算数を例にしましたが、基本的考え方は高校受験・大学受験も同様です。

理解して再挑戦する勉強:「納得する」と「習得する」の大きな違い

五島の海(新教育紀行)

「算数のおすすめ勉強法」では、「模試などの問題を繰り返して、習得する」方法をご紹介しています。

中堅校・難関校・最難関校に合わせて、少しずつ変わりますが、大事なところは共通しています。

それは「出来なかった問題」を「解答読んで納得」ではなく、「しっかり理解・習得すること」です。

「納得する」と「習得する」には違いがあります。

男子小学生

確かに「納得」と「習得」は
ちょっと違うね・・・

男子小学生

後半は同じ「得る」意味だけど、
違う気がする・・・

この「ちょっとした違い」が算数・理科では、大きな、とても大きな学力の増加の違いを生みます。

中堅校:算数の学力アップする勉強法

1. 問題に挑戦!少し考える(出来たらOK)

2. 解答を読んで、一部を書いてみる

3. 解答を閉じて、再度挑戦!出来なければ、2をもう一度

難関校:算数の学力アップする勉強法

1. 問題に挑戦!少し考える(出来たらOK)

2. 解答の要点をメモしながら読む

3. 解答を閉じて、再度挑戦!出来なければ、2をもう一度

最難関校:算数の学力アップする勉強法

1.問題に挑戦! しばらく考える(出来たらOK)

2.「なぜこのような考え方をするのか」や異なる解法も考えながら、図を描いたりメモしながら解答を読む

3.解答を閉じて、再度挑戦! 出来なければ、2をもう一度

いずれも共通することは、「解答を読んで、納得したらすぐ再挑戦」することです。

男子小学生

大事なことは解答読んだら、
解答を伏せて、もう一回だね。

女子小学生

ここで「納得」が「習得」に
変わるんだね!

実際に「解答を読んで、納得したらすぐ再挑戦」してみたら、

男子小学生

解答伏せて、やってみたら、
出来なかったよ。

女子小学生

私も
できなかった・・・

この時、「解答を暗記しよう」とは考えないことです。

大事なことは「解答を理解しよう」です。

塾でも、参考書でも解答の記載の仕方には様々あります。

考え方も様々ある場合もあって、記載の仕方は「解答を書く人の思考の方向性」が大きく出ます。

それが「合う・合わない」もあります。

男子小学生

うん。
ちょっと分かりにくいな、と思うことがある。

女子小学生

しっかり、解答通りの考え方が
できるか、不安かも・・・

解答は「一つの模範解答」であって、それが「絶対的な解答」ではないのです。

「解答を丸暗記」ではなく、「解答の考え方をしっかり、自分なりに習得する」という姿勢がベストです。

算数の記述式問題の場合、特に「ポイントをハッキリ」を意識しましょう。

大学受験の高校数学では、解答は論理性が大事で「解答の流れ」は非常に大事です。

高校数学では、数学の解答にも「きちんとした言葉でつないで、答案を作成する」ことが求められます。

いわば、数学の答案は「小さなレポート」のような感じです。

出題者

小学生が書く文章だから、
論理性は、それほど求めない・・・

対して、中学受験では「論理性は強く求めない」姿勢があるでしょう。

そういう「本格的学び」は、中学以降に行えば良いのです。

「論理は大事」ですが、中学受験においては「基礎力・発想が最重視」されています。

出題者

論理性よりも、
志願者の発想を見たいな・・・

「解答の流れを自分なりに理解」すること。

その姿勢は問題解決能力だけでなく、発想力も鍛えられるでしょう。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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