速さの話 1〜具体的イメージ〜|日常生活と理科

前回は「自宅で植物育ててみよう 3」の話でした。

今回は身近な「速さ」の話です。

目次

歩く・走る速さ

速さ(新教育紀行)

高校生から大人の方が歩いたり、走ったりする速さを考えてみましょう。

歩くのは、
みんな大体同じだけど・・・

すごく早く
走る人がいるよ。

小学校高学年になると、学年に一人か二人くらいは「異常に早く走る」方が出てきます。

水泳でも小学校高学年になると地区大会に出るような方は、すごいスピードです。

歩く速さも個人差があり、走る速さは大きく異なりますが、「大人の平均的な速さ」を考えてみましょう。

歩いたり、走る時速はどのくらいでしょうか。

速さ(新教育紀行)

一般的には、歩く速さ=約4km/h(時間)、走る速さ=約8km/h(時間)です。

走る速さは
歩く速さの2倍くらいなのね。

確かに、
それくらいかも。

「走る速さ=歩く速さの約2倍」というイメージを持つと良いでしょう。

電車の速さと比較

それでは、電車の速さと人が歩く・走る速さを比較してみましょう。

電車は一般的な街を走っている在来線で、最高速度を考えてみましょう。

速さ(新教育紀行)

在来線の一番前に行って、「運転手さんと同じ視線」で電車が走るのを見てみましょう。

普通、電車に乗ると「側面の風景が横に流れる」光景です。

それに対して、「運転手さんの視線」は「前面に広がる風景が後に流れる」光景です。

この二つの光景は全然違うので、未就学児〜小学校低学年くらいの子どもは、ぜひ大人と見てみましょう。

僕、パパと
一番前の車両から見たことがある。

なんか、
全然違う、と感じた。

「同じように電車に乗っているのに、光景が全然違う」という体験は大事です。

「何が違うのか?」を考えてみるのも良いでしょう。

上の図では、速さを「矢印の大きさ」で表現しています。

「走る速さ=歩く速さx2」なので、矢印の長さも2倍になっています。

それならば、
電車の速さの矢印が短いのではないかしら。

電車の速さは「かなり早い」ので、矢印がすごく長くなります。

ここでは、「同じ人の走る・歩く」に対して、「矢印の長さ」を相応に変えて、電車はイメージしてください。

電車の動きを観察

電車は止まっていると、時速0km/h(時間)です。

そして、駅から動き出すと徐々に速さが増してゆきます。

最前線の車両で運転手さん越しに光景を眺める時、運転手さんの前にある速度計も眺めてみましょう。

速度計がグーっと動いて、どんどん速さが早くなります。

この時、運転手さんが速さを上げるために「レバーをグーっと前に動かす」動作をします。

ある程度速さ(スピード)が出ると、運転手さんはそのレバーを止めて、最高の速さを保ちます。

その時、速度計も一定の速さになります。

在来線の駅と駅の間の距離によりますが、東京都内だと3分程度が多いです。

すると、最高の速さで走るのは1分程度が多いでしょう。

この時、最高の速さは80〜85km/h(時間)くらいになります。

速さ(新教育紀行)

ここでは、在来線の電車の「最高の速さを約80km/h(時間)」として考えてみましょう。

やっぱり、
電車って早いね!

「早い(速い)!」と感じることも大事ですが、「具体的にどのくらい早い(速い)のか?」を考えましょう。

速さ(新教育紀行)

電車の最高の速さは、大体「歩く速さの20倍、走る速さの10倍」です。

10倍、20倍という
のは分かりやすい。

人の速さと
電車の速さは、こんなに違うのね。

このように、具体的な数字を考えるとき、「何倍くらいかな?」と考えると良いでしょう。

その時、厳密に割り算しても良いですが、「大体の計算」でも良いでしょう。

「大体何倍くらい」という尺度を持つと、色々なイメージが湧いくるのが実感されます。

「電車の動き」は日常生活の中でよくみる光景で、踏切などで電車が横切るのをみることも多いです。

このように「身近な日常生活」で観察してみると、面白いことが多いです。

そして、「観察する力」も増強されるでしょう。

電車の動きも興味を持ってみてみましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次