志望校の決定と合格へ〜親と子の思い・序列化・偏差値・大学進学実績・合格判定〜|中学受験

前回は「学力伸ばして合格へ〜偏差値アップ・「わからない」から「わかる」へ〜!」でした。

目次

受験当日までの過ごし方

今回は、すでに「第一志望校が決まっている子ども・親」の、受験当日までの過ごし方の話です。

第一志望校は、親が決める方が多いと思います。

子どもが決めている場合もあると思いますが、「親が候補を絞り込んだ」上で決めている方が多いかと思います。

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第一志望は、どのように決めましたか。

教育理念・学校の雰囲気・名声・大学進学実績・自宅からの距離・学費など様々な要素があります。

親が決めるにしても、子どもが決めるにしても、大事なことがあります。

やはり「本人に合うイメージの学校」を選ぶのが良いでしょう。

志望校の
偏差値ランクが気になる・・・

でも、大学進学実績が
気になる・・・

という方もいらっしゃると思います。

実際に子どもが受けて「合格するかどうか」には、「偏差値は一つの指標」になるでしょう。

名声のある学校は、必ず「学校の校風・カラー」があります。

中高一貫校のカラーと6年間過ごすこと

中高一貫校の場合、思春期の一番重要な時にそのカラーに6年間染まるのです。

子どもに対する、中高一貫校の校風・カラーが人生に与える影響は、極めて大きいです。

「その後の人生を決定づける」と言っても良いでしょう。

「カラーの強い」学校を出ている方は、その影響は一生残ることが多いです。

その学校で学んだこと、友人たちと同様に、それらは「本人の財産」になるでしょう。

就職面接などでは、

卒業校は、
どこ?

と尋ねられることがあり、大抵は最終学歴となります。

社会的には、

〜大学卒
す。

〜大学を出て、
米国の〜大学に留学しました。

と大学名を名乗ります。

大学・大学院を出ている方で、

僕は〜高校
出身です。

という方は、ほとんどいらっしゃらないでしょう。

その中、僕は

僕は、武蔵高校
卒です。

と言いたくなります。

これは大学・大学院を出ていますが、武蔵中学・高校の強いカラーに染まった結果なのでしょう。

通う中学校・高校にもよりますが、子どもにとって、そのくらい影響が強いこともあります。

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序列化と校風・カラー

東大合格者数などの「大学進学実績」によって、学校を序列化している傾向が強い日本。

さらには「偏差値」によって、さらに序列化しています。

この「偏差値による序列化」は、「合格判定を出す」為に、ある程度「必要なこと」かと思います。

一方で、「良くない面」もあると思っています。

大抵の方は、この「序列」の上の方の学校に合格したいと皆考えます。

A中学の方が、
B中学より東大合格者数が多い・・・

だから、A中学の方が、
B中学より良い学校だ・・・

このように考える風潮があります。

そして、実際にこう考える方が、ほとんどであるのが現実です。

これは、

最終学歴である大学・
大学院は、当人にとって大事。

という観念が、基本的に全世界共通ですから、「大学進学実績は大事」でしょう。

偏差値とランキング・合格判定

どうしても気になる「偏差値」という数字。

そもそもは「合格するために必要な学力を数値化する」のが目的でした。

ところが、「合格判定のための偏差値」が「学校のランク付」につながっています。

C中学は偏差値65で、
D中学は偏差値63だから・・・

C中学の方が
上だ!

と考えてしまいます。

これは、「数字の強さ」でもあります。

この「偏差値の根拠」は、各機関が「独自に判断」しており、不明な部分も多いのが実情です。

「偏差値」は、

合格へ向けての
一つの大事な指標だから・・・

まずは、志望校の偏差値を
超えるように努力しよう・・・

と考えるのが「本来」であり、序列化とは考えない方が良いでしょう。

例えば、

私の第一志望の
D中学は偏差値61で・・・

友達のXさんの第一志望の
E中学は偏差値65だから・・・

私の方が
「下の学校を目指している」のかな・・・

とは、決して思わないようにしましょう。

それぞれの子どもが目指している学校は、

志望校の決定方法

・子どもの個性・雰囲気と志望校の校風・カラーが最も合う

・志望校の教育方針・カラーに親が共感する

・大学進学実績

で決定し、その上で「偏差値」を「目指す一つの指標」とするのが良いでしょう。

序列・ランキングのことは、特に親は誰しも意識すると思います。

子どもの将来を考えた時、教育理念・校風・カラーが最も大事だと思います。

そして、親がその学校の「教育方針・カラーに共感できる」ことも非常に大事です。

ぜひ、志望校の校風やカラーを考えて、子どもの志望校を決定することを考えて頂きたいと思います。

新教育紀行

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