自宅でロケット飛ばす体験 6〜発射しないロケットの原因・「なぜ失敗したのか」を考える姿勢・失敗を活かす姿勢・しっかり状況を観察・万全期す姿勢・「次は成功させる」という気持ち〜|学研の科学

前回は「自宅でロケット飛ばす体験 5〜好奇心を育む・回したりして「主体的に物事に関わる」姿勢異なる泡の量:分からなくても「なぜ?」と考える姿勢・いよいよロケット発射・失敗を活かす姿勢〜」の話でした。

目次

発射しないロケットの原因:「なぜ失敗したのか」を考える姿勢

「発射!」と着火スイッチを押したものの、発射しません。

失敗です。

発射
しないね・・・

なんでだろう?
どうして、発射しないんだろう・・・

子どもは、残念そうです。

失敗したら、誰しもガッカリします。

なんで
失敗したのかな?

もう一度
やってみよう。

実験でも、問題を解く際も「失敗したら、すぐにもう一度やってみよう!」と気持ちを切り替えることが大事です。

その際には、ただ「もう一度」ではなく、「なぜ失敗したか」「なぜ上手く行かなかったか」を考えることが大事です。

もう一度、全ての試験官のキャップを外して、配管をチェックします。

ちゃんと
つながっているね。

とこかで、キャップの締まりが
良くないところはない?

ちゃんと
締めてみるね。

キャップからの気体の漏れはなさそうです。

ここで、再度ハンドルを回して電気分解をしてみます。

失敗を活かす姿勢:しっかり状況を観察

一度失敗したので、

たくさん
回すね!

子どもはムキになって、たくさんハンドル回して、泡を出します。

ブクブク
ブクブク・・・

猛烈な勢いでハンドルを回すのに応じるように、ブクブクと泡がたくさん発生します。

このプロセスで、発生した気体が、きちんとロケット台の試験管に行っているか確認します。

こっちの試験管に
気体が行っているかな?

泡がブクブク出てきました。

ブクブク
ブクブク・・・

たくさん泡が
出てるよ。

きちんと気体が入って行き、ロケット台の試験官の水が押されて、水位が下がっているのが確認できました。

ここ見て、
出てきた気体で水が押されているね。

うん。
ちゃんと水が下にいっているね。

ちゃんと、
出来ているはずだね。

どんどん気体を発生させて、ロケット台の試験管にためて行きます。

この気体が発火して、ロケットが発射するので「気体の量」は大きなポイントです。

今度は、
少し多めに気体をためよう。

うん。
たくさん出すね。

失敗してしまいましたが、「失敗を活かす姿勢」が大事です。

そして、しっかり状況を観察します。

この「観察する姿勢・力」は、理科に限らず、算数・社会・国語などでも大事です。

社会でも「絵や資料を見て、観察して、気づくこと」が問われることがあります。

このように、学校の実験や自宅の実験で「失敗した」時は、その状況を観察しましょう。

万全期す姿勢:「次は成功させる」という気持ち

かなり気体が溜まってきました。

そして、気体もれがないことを確認しながら、進めて行きます。

もう少し、
気体をためよう。

うん。
分かった。

「次は成功させる!」と子どもは大いに意気込んでいます。

この「次は成功させる!」「次は大丈夫!」という気持ちは、とても大事です。

図形問題は、「上手い補助線」が見えてこないと、なかなか進みません。

そういう時は、焦る気持ちが出ますが、焦らずに「どこかに良い補助線があるはず」と前向きに考えましょう。

算数の問題は、「問題の鍵」を見つけることが大事です。

「解放パターンをできるだけ増やす」勉強も良いですが、「鍵を探す」姿勢も大事です。

「鍵はどこかな?」と楽しむくらいの気持ちが、算数の学力アップにつながるでしょう。

新教育紀行

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