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社会の記述問題の具体的攻略法 2〜記述式は悩みすぎず、自分の考えていることを表現しよう〜|中学受験

前回は「社会の記述問題の具体的攻略法 1〜記述式は大事なポイントを押さえよう〜」でした。

麻布中学校の2020年社会の問題です。

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下記、問5を考えてみましょう。

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歴史の問題で風刺画はよく取り上げられますね。

明治維新政府の外務卿をつとめた井上馨が、英国・米国などと結んでいる不平等条約改正のために、日本が諸外国と伍するように考えました。

そのために単純な発想として、「西洋と伍するためには西洋と同じになれば良い」という欧化政策をとりました。

そして、鹿鳴館を建築し、連日のように外国人を招き、舞踏会を開いたのでした。

この風刺画はフランス人画家ビゴーが描いた絵です。

洋服を着飾った男性・女性が描かれていますが、「風刺」である以上、なにか皮肉っているのです。

問題文の「風刺したものです」という言葉には注意しましょう。

こういう絵を見るときは、じっと観察してみましょう。

社会の問題ですが、理科の問題を解いている気持ちになってみるのも良いかもしれません。

じっと観察すると、左の絵の鏡に猿が描かれています。

男性と女性が鏡を見て、写っているのが猿です。

鏡は「本来の姿を映し出す」という考え方もあります。

つまり、「猿真似だ」と言いたいのですね。

これが最も大事なポイントです。

ここからは、いくつかの解答例が思い浮かびます。

・外面ばかり西洋化しても、内面は猿のような人物であること

・外面と内面が乖離していること

これらをもとに、自分なりに書いてみましょう。

ポイントが合っていれば、自分なりの文章で良いので、あまり模範解答例に合わせなくても良いです。

記述式問題の参考書や過去問の模範解答は「あくまで一例」です。

大体の方向性が合っていれば、採点者は理解して○になるでしょう。

麻布は解答欄に罫線がひかれているので、「簡潔に書くこと」が求められています。

ですから、上記の「鏡に映った猿」は、書かなくても良いでしょう。

お子様が武蔵中学校を受験される場合は、このような「観察した結果わかること」は必ず書きましょう。

仮に、後半の「内面と外面が乖離」が書いてなくても、「鏡に映った猿」が書いてあるだけでも、「観察している」と必ず点が入ります。

逆に、「内面と外面が乖離」という最も大事なポイントが書いてあっても、「鏡に映った猿」が書かれていないと、武蔵中学校の場合は減点となる可能性があります。

志望校によりますが、ポイントを自分なりに整理したら、自分なりの考えをはっきり書きましょう。

仮に、上記のようなポイントに気づかなかったとします。

試験当日、限られた時間内で「わからない。」ときは、記述式であれば、自分なりにまとめることが大事です。

上記の例が模範解答となりますが、例えば「自国の文化・衣類(和服)をいとも簡単に捨て去る軽薄なこと」という視点もよいでしょう。

この解答に対して、どのような点をつけるかは学校によります。

学校の方向性を把握しながら、自分なりに・堂々と記述は書いてみましょう。

余談ですが、鹿鳴館を推進した外務卿 井上馨は「汚職まみれ」で有名でした。

当時、三井財閥と手を結んで、政府のお金を横流ししてやりたい放題やりました。

現代なら「一発でアウト」なのですが、長州閥の力で乗り切りました。

西郷隆盛(Wikipedia)

やあ、「三井の番頭さん」。
井上さんは、三井財閥の便宜ばかり図っている。

あれ?
あなた政府の人間ではなかったっけ。

おのれ・・・・・

いくら西郷さんと言えども、この侮辱は許せん!
この野郎!

西郷隆盛から公衆の面前で嫌味を言われた人間、それが井上馨です。

井上が推進した鹿鳴館の当時の評判が、イメージできるでしょう。

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