成績が「伸びない」子が「伸びる」へ〜子どもの主体性を育む:美術館・博物館へ〜|子どもの勉強・中学受験

前回は「成績アップと育む好奇心〜身近な「なぜ?」から、やる気へ〜」の話でした。

目次

子どもと一緒に博物館・美術館へ

新教育紀行
国立科学博物館(新教育紀行)

子どもと一緒に博物館・美術館などへゆくことは、とても良い刺激になります。

日本においては、小さな子には美術館は「少しハードルが高い」ように思います。

どうしても「静かに鑑賞する」雰囲気の強い美術館。

賑やかな子どもを連れてゆくのは、親は

子どもが
うるさいを周りの方に迷惑かな・・・

と遠慮してしまいます。

以前、長男が2歳くらいの時に、美術館に連れて行ったことがあります。

子どもを、
美術館に連れて行きたい・・・

こともあったのですが、実は

僕が久しぶりに
A美術館に行ってみたい・・・

と思ったのが「きっかけ」した。

少し郊外の美術館なので、

子どもが
多少賑やかでも・・・

それほど、混雑してなさそうだから、
大丈夫かな・・・

と考えて連れてゆきました。

国立科学博物館:恐竜の骨格(新教育紀行)

国立科学博物館のような博物館系の場合、子供がはしゃいで、

あの恐竜、
かっこいい!

と騒いだり、少しうるさくても、それほど気になりません。

周囲にも、そういう子供が大勢おり、科学博物館もそういう雰囲気を奨励している感じもあります。

国立科学博物館:フーコーの振り子(新教育紀行)

「子供たちが、自由に・楽しく・活発にサイエンスを楽しむ」雰囲気を。

美術館と小さな子ども

小さな子どもを美術館に連れてゆくときは、「彫刻」など立体中心なら、

あれ、
面白い!

となります。

絵画中心だと、絵がとても好きな子ども以外は、

???

となってしまうかもしれません。

キィビズムの絵画など、大人が見ても、

???

となってしまうような絵も、たまには良いですが、小さな子には風景画などの「わかりやすい」絵が良さそうです。

最初はよく分からなくても、「何事も経験が大事」です。

小さな子どもは、抱っこして絵画を見せてあげると良いでしょう。

一点、注意しなければならないことがあります。

それは、「子どもと一緒に近づきすぎないように注意」ことです。

美術館へ行った際、子どもを抱っこして、一緒に絵を見ていました。

これ、
面白い!

すると、ツカツカと学芸員の方が寄ってきました。

何だろう?

と思いながら、子どもと絵を眺めていると、

絵に近づきすぎないで
ください!

と苦言を呈されました。

僕は、絵の前の白線のラインは守ってみていたのですが、絵が気になった子どもが、

なんか、
面白そう・・・

と思って、顔を絵に少し近づけていたかもしれません。

「楽しい雰囲気」が楽しくなくなり、一気にテンションが下がってしまいました。

この学芸員の方は、「子どもが、絵を傷つける」とでも思ったのでしょうか。

子どもが
一緒なんだから・・・

「ダメ」ばかり
言わないで欲しい・・・

と思ったものです。

「開かれた空間」である海外の美術館では、こういうことは、ほとんど起きません。

海外では美術館は「日常生活の一つ」という存在で、「楽しむ」場所です。

対して、「厳かに絵を鑑賞する」空間である日本の美術館。

美術館側としては、

絵を傷つける
可能性があるから・・・

小さな
子どもには来ないで欲しい・・・

が、本音なのかもしれません。

本来ならば「真逆」であるべきです。

むしろ「小さな子どもにこそ、様々な経験を」と、考えて欲しいです。

子どもに決めてもらう大事さ

新教育紀行
樹木と空(新教育紀行)

博物館でも美術館でも、あるいは遊園地でも公園でも「親が一方的に決める」ようにしないことも大事です。

ぜひ、子どもにも聞いてみましょう。

例えば、選択肢を出してあげて、

どこに
行きたい?

と聞いてみることは、考える力を養成するでしょう。

そして、子どもが主体性持って生きてゆく「大いなる刺激」になると思います。

家族みんなで「遠出する」時、あるいは近場の公園に行く時、

〜公園に
行こう!

ではなく、

公園に一緒に行こう!
どこがいい?

と聞いてみましょう。

子どもなりに、その時の気分や天候を考えるでしょう。

え〜と・・・

あの公園は
滑り台が楽しかったな・・・

木が多い公園であったり、遊具が充実している公園を選ぶでしょう。

A公園が
良い!

と子どもが言ったら、出来るだけ、その公園に一緒に行ってあげましょう。

時にはちょっと遠すぎたり、難しい要因があるかもしれません。

そういう時は、

今日は、
B公園でどうだい?

と、子どもに相談してみましょう。

公園の自然と飛行機(新教育紀行)

子どもは、意外とそういうやりとりが結構好きです。

「親が決める」のではなく、一緒に考えて一緒に決めるのが良いでしょう。

そういうやり取りするのは大人にとって、とても幸せなひと時です.

さらに子どものためになって、主体性を育むきっかけとなるならば、最も良いでしょう。

そういう主体性を持つ子どもは、長い目で見れば成績もアップするでしょう。

新教育紀行

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