前回は「成績を上げる方法〜親子一緒に勉強して「やる気」を高める・「難しそう」に見えて簡単なこと・「簡単そう」に見えて難しいこと〜」の話でした。
身近な「なぜ?」を大事に
![新教育紀行](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Sky160m.jpg)
小学校に入る前〜小学校低学年くらいの子どもと一緒にいる時。
身近な「なぜ?」「なぜだろう?」を大事にする姿勢が大事です。
その姿勢は、子どもの好奇心を育みます。
これは、
なぜだろう?
小さな子どもは口に出さなくても、身の回りのことに結構関心を持っていて、
??
どうしてだろう?
と考えていることが多いです。
それを、
なぜだろう?
と口に出すことは、なんとなく恥ずかしかったり、
頭が良くないと
思われるかな・・・
と気にしていることが多いです。
子どもたちには、「子どもたちの世界」があって、その中でお互い切磋琢磨しています。
誰しも褒められたいですし、
頭が良い、と
思われたい・・・
のが現実です。
小学校一年生にもなると、子どもはテストの成績で一喜一憂します。
「点数によって明確に優劣が付けられる」世界に突入する子どもたち。
誰しも、
良い点数
取りたい・・・
と考えるようになり、日常生活でも
頭悪いとは
思われたくない・・・
と考えて、口に出すのを憚ってしまうのでしょう。
本当は心の中で思っているであろう「なぜ?」の気持ちと好奇心。
この気持ちと好奇心を育てることは、子どもの教育上、大変重要です。
「なぜ?」とエジソン
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「大発明家」と言われるエジソン。
その84年の生涯の中で、2,332件の特許を取得しました。
すごいね!
特許一つでも
すごいのに、2,332件!
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初めて特許を取得したのは
21歳の時!
大発明家エジソンは21歳から84歳の間の64年間に、2,332件の特許を取得しました。
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発明のための研究が、
大好き!
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発明のためなら、
睡眠時間は少なくても良い!
発明のための研究に没頭し続けたエジソン。
平均睡眠時間は、3時間程度だった様です。
晩年は、周囲に多くの協力者がいたので、獲得した特許の数も多かったでしょう。
とは言っても、64年間で2,332件の特許というのは、平均で考えると
2,332 / 64 =36.4件
なんと平均で「年間36件ほどの特許」を獲得したことになります。
これは、
36.4 / 12 = 3.0件
つまり、平均で「月間3件ほどの特許」を獲得していたエジソン。
感覚的には、「週に一つ特許を獲得」していたことになります。
すごい能力と
パワー!
常人では考えにくいほどの特許を獲得したエジソン。
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エジソンは考えることが好きで、
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なぜなんだろう?
と、いつも考えていました。
そして、学校でもいつも質問ばかりしていたエジソン少年。
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なぜ、「1+1=2」
なんですか?
うるさいな!
そう
「決まっている」んだ!
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だから、
なんで?
もう、お前は
学校に来るな!
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えっ?・・・
小学校の先生から痛烈に罵倒されたエジソン少年。
もう
いいです!
私が
育てます!
我慢できなくなり、エジソンを小学校から退学させた母親。
「なぜ?」という探究心を持っていたエジソン少年は、内心ショックを受けたでしょう。
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「なぜ?」と
聞いたらいけないの?
苦い経験をしたものの、ずば抜けた業績を上げた大発明家となりました。
「なぜ?」を大事にする気持ちを持ってみましょう。
コップの氷を見て「なぜだろう?」:身近ななぜ?
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例えばコップに氷を入れると、いくつかの現象が分かります。
・氷は水に浮く
・水の温度が常温程度以上だと、氷を入れた際に、「パキッ」と音がする
・氷に水がつくと、表面が反射して、キラキラ光る
・水に氷を入れると、氷が小さくなってゆく
・氷が小さくなるにつれ、水が冷たくなってゆく
などです。
大人からすれば、どれも「当たり前のこと」です。
でも、子どもにとっては「当たり前ではないこと」で、「とても不思議なこと」です。
「大人にとって当たり前」であっても、「きちんと論理的に説明できるか?」は別です。
こういう、ちょっとした身近な
なぜだろう?
ということは、子どもにも
なぜだと思う?
と聞いてみましょう。
え〜、
わかんないよ・・・
と子どもは言うでしょう。
そう言う時は、
間違っても
いいから、考えてごらん。
と子どもには、言ってみましょう。
少しでも「合ってそうなこと」を子どもが言ったら、
あ、いいね!
よく考えたね!
子どもは、どんどん褒めてあげましょう。
日々の日常生活にも、少し考えると「なぜ?」ということは結構あるものです。
旅行に出かければ、たくさんの「なぜ?」があります。
博物館や美術館に行けば「なぜ?」は、展示の中で提示してくれます。
そういう経験は、非常に大事です。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Science_M156m.jpg)
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博物館などにおける「体系的に構築された、なぜ?」を知ることも大事です。
「身近ななぜ?」を大事にする姿勢は、より大事だと思います。
こういう風に考える姿勢は、子どもの主体性を育み、理科や算数への興味を育みます。
「理科が好き・好きではない」は子どもの個性にもよります。
あまり
面白くない・・・
という子は、無理に理科へ興味を持つ様にならなくても良いでしょう。
「主体性を育む」あるいは「個性を大事にする」事は教育の中で、最も大事なことの一つです。
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小学校中学年〜高学年以上になっても、こういうことを親子で出来たらいいな、と思います。
この頃になると、子どもたちも自我や個性が強く出てきます。
自分が興味がないことだと、
なぜと思う?
と聞いても、大抵の場合、
別に
どうでもいいや・・・
となってしまいます。
小さい頃に、子どもが好奇心と主体性持てるようになるのが一番望ましいです。
さらに親子で一緒に、日々の生活が楽しくなるようになるのが良いでしょう。
「一緒になぜ?」と考えてみて、楽しく過ごしながら、子どもの大いなる好奇心を育みましょう。
次回は下記リンクです。