「暗記より楽しく」イメージする大事さ〜歴史の流れを理解する姿勢・歴史は「大勢の人々が作り出すもの」・人と人のつながり・戊辰戦争で戦い続けた板垣退助・極めて優れた軍人だった板垣〜|中学受験・高校受験

前回は「歴史を学ぶ楽しさ〜新歴史紀行・歴史への独自視点・歴史を考える楽しさ・真珠湾奇襲攻撃・大事件の真相・本能寺の変〜」の話でした。

目次

「暗記より楽しく」イメージする大事さ:算数・理科

基本的回路(新教育紀行)

算数・理科の勉強では、「イメージすること」が大事です。

電気の問題を前にすると、

合成抵抗を
計算して・・・

と考えて、「とにかく計算する」姿勢の方が多いです。

基本的な問題は、そのような姿勢でも解けることが多いです。

実験問題や文章の中で登場人物が出てくる複合問題などでは、

ここに
こう電流が流れて・・・

と流れる電流をイメージして、電流を矢印で描くと良いでしょう。

イメージすると「暗記する」よりも楽しく学べて、さらに頭に入りやすくなる傾向があります。

すると、理科の応用問題を解けるようになり、学力が上がるでしょう。

歴史は「大勢の人々が作り出すもの」:人と人のつながり

明治維新の立役者たち:左上から時計回りに木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

算数・理科に比べて、「暗記科目」と分類されがちな社会。

確かに「暗記するべき内容が多い」のは事実です。

どこまで
暗記すれば良いのだろう・・・

ところが、「なんでもかんでも暗記」するのは、普通の子どもにとっては苦痛です。

大人にとっても、「丸暗記ばかり」は、苦痛以外の何者でもないのです。

好きなことなら、たくさんのことを自然と覚えてしまうでしょう。

例えば、最近の子どもだったら、「鬼滅の刃」などのアニメ。

僕たちの世代は、ドラゴンボールのキャラクターは「覚えようとしなくても覚えてしまう」のです。

年号・出来事・登場人物がたくさん出てくる歴史の勉強。

その「年号・出来事・登場人物」には流れがあります。

そして、それらの流れが直線的に・複合的につながってゆくのです。

歴史は「大勢の人々が作り出すもの」です。

そして、人と人のつながりは意外なところであったりします。

戊辰戦争で戦い続けた板垣退助:極めて優れた軍人だった板垣

参議 板垣退助(Wikipedia)

威人紀行で後藤新平の話では、幕末の動乱で土佐藩士・板垣退助、谷干城が登場します。

板垣退助といえば、「板垣退助→自由民権運動」と考える方が多いでしょう。

板垣死すとも、
自由は死せず!

そのため、なんとなく「言論で主張し続けた文官的な議員」というイメージがあるかも知れません。

実際は、板垣は「乾退助」と名乗っていた幕末時代、バリバリ戦場で戦った経歴があります。

迅衝隊の板垣退助(前列中央)、谷干城(中列襟巻をして刀を持つ男性)(Wikipedia)

戊辰戦争では、
最前線で土佐藩兵を率いたのだ!

私が戊辰戦争の実際の
戦争で勝つ原動力の一人だったのだ!

実は「極めて優れた軍人」であった板垣。

左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(Wikipedia)

坂本龍馬、中岡慎太郎と比較すると、少し大人しめに扱われることが多い板垣退助。

実際の板垣(乾)退助は、極めて優れた軍事指揮官であったのでした。

明治維新期において「板垣を超える軍事能力を持つ」人物は、ほとんどいないでしょう。

そんなに
すごい軍人だったんだ・・・

それほどの「将軍だった」板垣。

こういうことは、あまり習わないことです。

そんなにすごい軍人だった
板垣さんは、なぜ軍のボスにならなかったの?

それは、実は「薩長土肥」の格の違いによります。

「薩長土肥」と言っても、実際は「薩長・土肥」であり、「薩長」と「土肥」には格差がありました。

長州藩出身の政治家:左上から時計回りに、木戸孝允、伊藤博文、井上馨、山縣有朋(Wikipedia)

討幕の先鞭をつけたのは、
我が長州!

土佐は途中から
出てきただけだろう!

大体、土佐は「大政奉還が主軸」だった
のであり、薩長とは全然異なる!

という「土佐に対する反感」があったのでした。

そして、「軍を握った」のは薩長であり、土佐は「出る幕なし」だったのです。

本当は陸軍の
大幹部になりたかったけど・・・

薩長の連中が妨害して、
陸軍には入れない・・・

幕末・明治維新から日清・日露戦争にかけて、日本は海外との接触が急に増えた印象があります。

ところが、海外との接触は既に江戸時代から「ずっとあった」のが現実です。

こうした流れも、自分なりにイメージを膨らませてみましょう。

そして、「様々な登場人物が、どのようにお互い関わり歴史をつくったのか」を。

歴史の勉強が楽しくなって、テストの点数もあがるでしょう。

そして、そうした姿勢は、記述式試験に対しても、大きな効果をもたらすでしょう。

新教育紀行

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