前回は「記述式問題への考え方 4」の話でした。
「取り組みづらい」や「どのように学んだらよいか分からない」と言われる記述式試験。
上手な・伝わりやすい文章はコツがあるかと思います。
「明白な答えがない」社会などの記述式問題で、「勉強する」とは考えない方が良いでしょう。
「勉強する」「理解する!」よりも「まずは自分の感じたことを素直に書いてみよう!」と考えましょう。
その素直な意見は、ひょっとすると良い点がつくかもしれません。

塾や過去問題集の記述式の解答は「解答例」として書かれています。
その解答例は、実際には「どの程度、適切か」は不透明です。
出題している教育・採点者が読んでみたら「まあまあいいけど、これでは満点は上げられないな。」かもしれません。
記述式試験は、大学生でも、大人でも答えるのが難しい試験である場合があります。
それを「あえて小学生のあなた達」に求める学校があるのは何故でしょうか?
「暗記などの学力だけでなく、考える力を持つ生徒が欲しい」のが一つの理由です。
さらに、そういう問題を出すことによる学校側のメッセージでもあります。
「丸暗記やちょっとした応用力による学力よりも、考える力を身につけるような勉強をしてきて欲しい」と。
中学・高校の教員は「入学時の学力が高い子供」より「当校の教育理念に合って、中学入学後伸びる生徒」が欲しいのです。
「正しい答えに至る」ことを最優先する前に、「自分の感じたこと・考え」を素直に書いてみましょう。