前回は「社会の知識チェック問題 2〜しっかり暗記〜」でした。
今回も歴史上の人物・出来事の確認です。
1.徳川幕府最後の将軍。
2.1の人物が朝廷に政権を返上した出来事。

1は江戸幕府第十五代将軍 徳川慶喜です。

名前はすぐ出ると思いますが、第十五代と「慶喜」の字も覚えておきましょう。
2は大政奉還です。漢字で書けるようにしておきましょう。
大政奉還は坂本龍馬の発案とされます。

具体的に竜馬がどのように関わったのかは諸説あり、龍馬らの意見を土佐藩家老 後藤象二郎が取りまとめたのでしょう。
奇策であり、大政奉還して「徳川家の地位・力を温存」しようと図ったのが徳川慶喜でした。

バリバリ武力討幕をするつもりだった西郷・大久保らの薩摩藩は、困惑します。

大政奉還したところで、超強力な徳川家の力は温存されたまま。
これは絶対に困る。



なんとか戦争に持ち込み、徳川家をブチ倒さねば。
倒幕ではなく、討幕でなければ、新しい世はつくれない。
そのためには、いかなる手段をもってしても!
そして徳川幕府を挑発して鳥羽・伏見の戦いに強引に持ち込んだ薩長。
最後には「誰も見たことがない」「錦の御旗」が出てきて、新政府軍の勝利となります。


後藤象二郎は新政府においても活躍し、征韓論騒動で西郷らと共に下野します。
その後復帰して、黒田清隆内閣では逓信大臣を務めます。
鳥羽・伏見の戦い前後の流れもおさらいしましょう。


上の絵で左側:幕府軍、右側:薩長・新政府軍で、右端に大山巌の名前が見えます。
時代遅れだった幕軍は、フランスの支援を受け、急速に西欧化しフランス製の武器を持っていました。
鳥羽・伏見の戦いで戦闘した幕軍よりも、イギリス製の武器を持つ薩長軍の方が最新鋭で強かったのです。
上の絵で、右側(薩長)から左側(幕軍)に猛烈な射撃がなされているのが、特徴的です。