複雑な図形問題の大事なポイント〜正三角形・同じ考え方の図形に共通する性質・正三角形HFCと正三角形IDC・面積が分かるためには「何が分かれば良いか」を考える・問題10(2)解法〜|中学受験・神戸女学院中・算数実践39

前回は「図形問題が「苦手」から「分かる」考え方〜正三角形・辺の比と面積比・類似する解き方・問題10(2)〜」の話でした。

目次

問題 10(再掲載)

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同じ考え方の図形に共通する性質:正三角形HFCと正三角形IDC

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(1)と比較すると「新たな正三角形がもう一つ」出てきました。

正三角形HFC・正三角形IDCは「同じ作り方」で出来た正三角形です。

矢印の考え方(新教育紀行)

(1)と同様に「矢印の考え方」で図形を考えてみましょう。

矢印CD=矢印CB+矢印BDですから、矢印CDを回転してみましょう。

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すると、青・緑・赤の矢印は上の図の位置に移動します。

(1)と同じように、Iの位置が決まります。

少し複雑な図形問題ですが、(1)と同じように考えれば出来るはずです。

図形が複雑な時

・「似た作り方」の複数の図形が登場して、図形が「複雑に見える」時は元の図形の性質を考える

・「似た作り方」の複数の図形に対しては、「似た考え方」が出来るはずと考える

・「違う問題」と考えず「似た解き方」を考える

(1)と同様に「矢印の考え方」で正三角形IDCを考えましょう。

面積が分かるためには「何が分かれば良いか」を考える

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大事な「鍵」をしっかり考えましょう。

A,H,Iは一直線上に並び、「AIとBCが平行」であることがわかります。

「FがBDの中点」であると同様に「HはAIの中点」であることがわかります。

ここまで分かれば、
あとは、少しずつ出来そう・・・

ここからは、相似形を考えてゆきます。

何と何の比が、
分かれば解けるのだろう?

と、「何を考えるのか」を明確に考えるようにしましょう。

問題を解く姿勢

・「問題を解くには、Aが分かれば良い」という「Aを考える」姿勢

・「Aを知るためには、どのようなことが分かればよいか」を考える

・少しずつ、着実に答えに近づいてゆく姿勢

他の問題でも同様ですが、算数は「答えにしっかり近づいてゆく姿勢」が大事です。

一生懸命考えても、「答えに近づいていない」では解けるようにならないのです。

問題を考える姿勢

・答えにしっかり近づいている・方向性を確認

・「〜が分かれば良い」と目標を明確にする

いくつか面積の求め方があります。

ぜひ自分で手を動かして、しっかり求めてみましょう。

(1)と同様に、図形の外に飛び出してみましょう。

こうかな?
いや、これかな?

と、自分で相似形を作ってみたり、探してみましょう。

すぐに答えを見ないで、この「自分で試行錯誤する」ことが非常に大事です。

補助線はフリーハンドで良いです。

少し長い補助線になりそうだったら、定規を使っても良いでしょう。

具体的解法は、次回ご紹介します。

新教育紀行

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