前回は「気持ちを切り替えて〜精神は一点に集中〜」の話でした。
今回は、穴埋めの暗記問題必勝法・攻略法です。
穴埋め問題は記述式と異なり、「知らなかったら分からない」問題です。
「知っているか知らないのか」で明確に分かれます。
分からないと試験の時に「う〜ん。なんだっけ。」と悩んでしまうのでしまいます。
分からなくても、近そうな答えをとりあえず書くのも良いと思いますが、大抵の場合は間違っているでしょう。
ですから、穴埋め問題でわからない問題は、試験当日スパッと諦めるのが良さそうです。
そして他の問題に向かった方が良いでしょう。
当日一問でも多く点数は取りたいですから、直前期の暗記攻略法です。
開成中学の2019年第一問(一部抜粋)を元に考えてみましょう。

まず、①は薩摩、②は征韓が答えです。
これらの答えを漢字で書かなかった場合、採点がどうなるのかは開成の考え方次第です。
「薩摩」を漢字でかける大人の方は少ないでしょうから、「さつま」でも○でしょう。
「征韓」は難しい漢字ではないですが、「せいかん」で良いのかどうか。
場合によっては、△で少し減点があるかもしれません。
個人的意見としては、小学生相手の試験ならば◯で良いと思います。
こうした暗記に対しては、「書いて覚える」などが推奨されて、穴埋め形式の問題集も多く出ています。
基本を押さえる上で、これらの考え方は正しいと思います。
ある程度の基本的な事柄は学んだ・覚えた直前期では、次のような方法がオススメです。
上記の二つの問題は、分かる受験生が多いと思います。
もし「知らなかった・分からなかった」問題であった場合、正しい答えを書くと同時に声に出してみましょう。
「薩摩」という文字を見るだけより「さつま」と声に出してみましょう。
「さつま」の西郷や大久保のイメージも膨らむでしょう。

「さつま」という音からして「只者ではない集団」の雰囲気があります。

また、こうした文章の中の穴埋め問題ならば、その文章の流れを元に、「自分なりに歴史を整理」してみましょう。
西郷隆盛、征韓論、徳川慶喜、明治天皇などが出てきます。
それらの単語を白い紙に書いてみて、流れを→などで自分なりに書いてみましょう。
ここでは出てきませんが、西郷と大久保が対立する征韓論。
「征韓論 西郷隆盛←→大久保利通」など書いてみて、続いて「→西南戦争」などと書いてみましょう。

この白い紙に書くやり方に「正しいやり方」はありません。
自分なりで良いのです。
歴史でも地理でも、自分なりにこれまで学んできたことを元に、問題を解きながら学びましょう。
「分からなかった問題」に出会ったら、自分なりに整理しながらさらに暗記を進めてゆきましょう。

上記のような問題は社会の先生が、「独自の考え方で歴史をまとめている」のです。
そのまとめを学びましょう。
少し時間がかかりますが、こういう問題は様々な事柄をまとめた総合問題です。
自分で整理することで、様々な歴史的事実などが有機的に繋がってゆくのが大事です。
直前期は「知らなかった問題」などがあると焦ってしまうかもしれませんが、むしろ
チャンスだ!
と思いましょう。
そして、こういう問題に出会ったら、
総復習して、
さらに知識を増やせる良い機会だ。
と前向きに考えましょう。
着実に・正確に暗記項目も増やしてゆきましょう。