やる気を引き出して合格へ〜不安から安心へ・「たかが受験」ではない姿勢・子どもの将来を長い目で見る視点・中学受験から大学受験〜|中学受験

前回は「合格へ向かう心構え・コツ〜第一志望校に合格したYくんの実話・6年生中頃の志望校変更・中堅校から武蔵中学へ・全力で試験に臨む姿勢・志望校の校風とカラーを強く認識〜」の話でした。

目次

やる気を引き出して合格へ:不安から安心へ

富士山ご来光(新教育紀行)

多くの受験生は、秋頃から直前期にかけて、不安な日々を過ごします。

僕は合格できる
だろうか・・・

合格判定が
それほど良くないけど・・・

果たして、
私は合格できるのかな・・・

これは中学受験・高校受験・大学受験、いずれでも同じことでしょう。

そして、受験生を抱える親は不安です。

うちの子が不合格になったら、
どうしよう・・・

と一抹の不安を感じているのは、誰しも一緒だと思います。

特に中学受験生の子に対して、大きな不安を感じている親の方は、

うちの子が第一志望に不合格になったら、
かわいそうかもしれない・・・

という方もいらっしゃるでしょう。

受験生本人が「最も不安」です。

当事者であり、まだ精神年齢が幼い小学生〜高校生の受験生たち。

僕、試験当日
大丈夫かな・・・

親も一緒に不安になっては不安が増幅されてしまいます。

そこで、ぜひ親は、

大丈夫!
合格できるよ!

と思って、子どもを見つめて、励ましましょう。

それは分かっているけど、
不合格の時、子どもが可哀想・・・

と、お感じになるかも知れません。

まだまだ幼い小学生である中学受験生は、精神が大人びてきた中学生・高校生より大変でしょう。

受験勉強の目的

・自分の目標とする志望校に「合格したい」という強い気持ち

・「点数・偏差値・成績を上げる」ことは目標へのプロセスの一つ

偏差値や合格判定が「巨大な存在感」を持っている受験界ですが、これらは「合格へのプロセス」の一つです。

不安になるのは人間だから仕方ありませんが、まずは、

今まで頑張ってきたから、
合格点は取れるはず!

絶対
合格できる!

こう考えて、健康第一に試験当日を迎えましょう。

短い時間で大量の問題を解かなければ、合格できない中学受験生たち。

中には、「大学生〜大人が全然解けない」問題すら中学受験では登場します。

この中、合格目指す中学受験生は「まだ小学生」なのに実に大変な立場となります。

まずは、気持ち明るく合格へ一途に向かいましょう。

直前期の大事な姿勢

1.とにかく健康管理を最重視

2.しっかり復習:学んだことは出来るように

3.「ポジティブな平常心」を持ち続ける

「たかが受験」ではない姿勢

五島ー長崎の船と海(新教育紀行)

受験において、本人が「望んでいた結果」にならなかった時、

「たかが受験」だから、
これで人生決まるわけではない!

受験での勝負は
人生には関係ない!

という意見もあります。

僕は、「たかが受験」とは思いません。

実際、受験の結果として通う中学校・高校・大学によって、人生は大きく変わる可能性があります。

各学校の偏差値や大学合格進学実績が重視される傾向がありますが、最も大事なのは「学校の校風・カラー」です。

親にとっては、

結果次第で、
息子の人生が変わる!

という思いでしょう。

「たかが受験」ではないのですが「万が一、不合格」の可能性は現実としてあります。

その時は、その時考えましょう。

そして、その後また色々と取り組めば良いと思います。

子どもの将来を長い目で見る視点:中学受験から大学受験

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

中学受験が思う通りいかなかった方で、大学受験で良い結果を出す方もいます。

僕は運良く第一志望の武蔵中学に合格できましたが、塾で親しかったM君は武蔵中に落ちてしまいました。

僕より成績が良い時もあったM君。

そして、M君の家の最寄り駅は僕と同じだったので、塾から帰るときも一緒でした。

同じ塾の同じコースに通っていた僕は、合格速報を見て、

ああ、M君が
落ちちゃった・・・

とても、とても残念に思いました。

「一緒に武蔵に行こう!」って
約束したのに・・・

泣きそうなくらい、心の底から残念でした。

一緒に
中学校に通いたかったな・・・

そして、「別れ別れ」になってしまった僕とM君。

その後、M君は公立中学から高校受験で開成高校にゆき、東京大学へ入学したことを後に知りました。

そして、東京大学で僕とM君は再会しました。

あの頃は、
こんなことがあったね・・・

そうそう、
あの時、君が〜してさ・・・

と懐かしく話しました。

仮に、「中学受験で上手く行かない」時、「その後上手くゆくこともある」のです。

そして、「中学受験で上手く行った」けど、「その後上手くゆかなかった」こともあるのです。

受験以外において、芸術などの分野で素晴らしい能力を発揮する可能性もあるでしょう。

子どもは当事者ですから不安を感じます。

僕はA中学に合格できる
だろうか・・・

合格判定が今ひとつだけど、
私はB中学に合格できるかな?

これは致し方ないことですが、親は不安にならないようにしましょう。

健康にそして着実に試験当日へ向かい、子どもを見つめて、

うちの子は大丈夫!
あとは何とかなる!

と、落ち着いて過ごしましょう。

そうした「親の安定感ある姿勢」を見ると、子どもも安心するでしょう。

なんとか
A中学に合格できるかな・・・

お父さんが大丈夫って言っているから、
大丈夫かも・・・

そうした「親がもたらす安心感」が、子どもの合格へつながると考えます。

新教育紀行

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