合格へ向かう心構え・コツ〜合格体験記の実話・志望校変更・中堅校から武蔵中学へ・全力で試験に臨む姿勢〜|中学受験

前回は「合格へ向かう姿勢〜守るべき防衛ラインを設定・具体的に各科目の得点設定・得意な科目・分野でラインを設定・個性に応じた具体的目標・得意な科目・分野でラインを設定・個性に応じた具体的目標〜」の話でした。

目次

合格へ向かう心構え・コツ:合格体験記の実話

空と雲(新教育紀行)

僕が家庭教師をした方の実話を元に、読者の方が合格を勝ち取る話です。

大学院生の時、小学校6年生のYくんの家庭教師をしました。

もう20年ほど前ですが、こういう「心構え」の内容は、時代が変わっても共通することです。

始めたのは、Yくんが5年生の10月頃でした。

成績は「中の下」くらいで、親のご要望は、

中堅校へしっかりと
合格させるようにお願いします・・・

とのことでした。

主に算数、時々理科を教えました。

真面目な子で僕が教えたことを良く復習してくれたこともあり、少しずつ成績が伸びてゆきました。

そして、「やや(偏差値が)高めの学校」の学校が視野に入ってきました。

親・子ども共々、僕と気があったので僕も教えがいがありました。

志望校変更:中堅校から武蔵中学へ

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

6年生の6月頃、いつも通り終えて帰り際にお母様に挨拶しました。

その時、、Yくんのお母様から話がありました。

この子が先生のことが、
とても好きで・・・

先生の行っていた
武蔵中へ行きたいと言っています。

第一志望を武蔵中にしたいと思いますが、
いかがでしょうか。

と。

「好き」と言われるのは、誰しも嬉しいことですし、出身校を志望してくれるのも嬉しいので、

それは、
とても良いですね。

と答え、僕も思わずニコリとしました。

ところが、内心は

まずいことに
なった。

というのが、正直なところでした。

Yくんの学力として、「武蔵中に合格出来るレベル」ではなかったのです。

また、中堅校向けの教え方をしていたので、対応を大きく変更する必要があります。

当時、武蔵中は大学進学実績が急落した頃で、中学受験界の評価も低下していました。

ところが、「低下した」と言っても、まだまだ余力があった武蔵中学。

あえて偏差値で比較するとと、今よりも5くらい高い感じでした。

いかがで
しょうか。

と言われたら、僕もYくんが好きでしたので、

分かりました。

合格するように
一生懸命お教えします!

とお答えしました。

全力で試験に臨む姿勢

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

翌週から武蔵を意識した内容に変更し、学力をより着実にあげる教え方にしました。

真面目なYくんは、着実に学力をあげました。

「武蔵中合格判定:80%」へ届いたことは一度もありませんでした

最も良い時で、「武蔵中合格判定:60%」ほどでした。

お母様・Yくんも合格率は高くはないですが、第1志望を変更することは全く考えていませんでした。

僕、
武蔵中学に行きたいよ・・・

11月頃からは特に総合力を上げる教え方をして、記述試験に対する考え方を色々と教えました。

出願校決定時は、僕も相談に乗らせていただきました。

そして、第2志望校以降は、少し落として安全になるようにしました。

1月末に最後の家庭教師を終え、帰り際にYくんとお別れです。

その時、僕はYくんに

直前期も
だいぶ学力が上がったから・・・

当日は思い切って
試験に取り組んでみて下さい。

武蔵中の記述は、自分の意見を
はっきり書くのが大事。

Yくんの持っている実力を全部出せば、
合格するから!

だから、
全力でやってみよう!

と伝えました。

分かりました!
全力で、ハッキリだね!

そして、Yくんは武蔵中学校に合格しました。

僕も、とても嬉しかったです。

直前期の今、健康に配慮しながら「当日に自分が実力を最大限発揮して、思い切りやる」イメージを考えてみましょう。

そして、合格を勝ち取りましょう。

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