合格へ向かう心構え・コツ〜第一志望校合格の実話・中堅校から武蔵中学へ・全力で試験に臨む姿勢・志望校の校風とカラーを強く認識〜|中学受験

前回は「合格へ向かう姿勢〜守るべき防衛ラインを設定・具体的に各科目の得点設定・得意な科目・分野でラインを設定・個性に応じた具体的目標・得意な科目・分野でラインを設定・個性に応じた具体的目標〜」の話でした。

目次

合格へ向かう心構え・コツ:第一志望校合格の実話

空と雲(新教育紀行)

僕が家庭教師をした方の実話を元に、合格を勝ち取る話です。

下記の話は、中学受験の話ですが高校受験・大学受験でも共通する面があるでしょう。

大学院生の時、小学校6年生のYくんの家庭教師をしました。

Yです!
よろしくお願いします!

一緒に
受験まで頑張っていこうね!

もう20年ほど前ですが、こういう「心構え」の内容は、時代が変わっても共通することです。

始めたのは、Yくんが小学5年生の10月頃でした。

Yくんの成績は「中の中〜ちょっと下」くらいで、親のご要望は、

中堅校へしっかりと
合格させるようにお願いします・・・

とのことでした。

お任せください。
しっかりと成績を上げます!

主に算数、時々理科を教えました。

Yくんは、とても真面目な子で、僕が教えたことを良く学び、復習してくれました。

僕が、

ここは、
こういう風に考えたら良いよ・・・

はいっ!
分かりました!

教えたことをしっかり吸収してくれたこともあり、少しずつ成績が伸びてゆきました。

そして、「やや(偏差値が)高めの学校」の学校が視野に入ってきました。

先生のおかげで、
成績がだいぶ上がってきて・・・

私もYも、
とても嬉しいです!

有難うございます。
僕もとても嬉しいです。

これなら、少し志望校のランクを上げても
良いでしょうか?

そうですね。
考えられても良いかもしれません。

親・子ども共々、僕と気があったので僕も教えがいがありました。

そして、志望校を中堅校の幾つかあった候補から「少し難易度が高め」にする方針です。

僕が教えた効果があるなら、
とても嬉しいことだ・・・

そう思って、僕も嬉しくなりました。

6年生中頃の志望校変更:中堅校から武蔵中学へ

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

そして、小学校6年生になったYくん。

少しずつ成績が上がり、良い方向性になってきました。

僕は算数中心に教え、算数がメキメキ成績が上がったことが効果が大きいです。

先生!
最近、算数が出来るようになったよ!

算数って、出来ると
楽しいね!

良かったね!
楽しみながら、難しい問題も解けるようになろうね。

算数の学力が着実に上がってゆけば、中堅校合格は間違いありません。

家庭教師を開始して8ヶ月あまり経過し、「大きな効果があった」ことを嬉しく思いました。

6年生の6〜7月頃、いつも通り終えて帰り際にお母様に挨拶しました。

最近成績が上がっているようで、
とても良かったです・・・

その時、Yくんのお母様から話がありました。

この子が先生のことが、
とても好きで・・・

先生の行っていた
武蔵中へ行きたいと言っています。

第一志望を武蔵中にしたいと思いますが、
いかがでしょうか?

とのことです。

「好き」と言われるのは、誰しも嬉しいことです。

さらに、自分の出身校をYくんが志望してくれるのも嬉しいので、

それは、
とても良いですね!

と答え、僕も思わずニコリとしました。

ところが、内心は

これは、まずいことに
なった・・・・・

というのが、正直なところでした。

大丈夫だろうか・・・
責任とってしっかりやらねば・・・

Yくんの学力は、とても「武蔵中に合格出来るレベル」ではなかったのです。

また、中堅校向けの教え方をしていたので、対応を大きく変更する必要があります。

そもそも、中堅校は「答えだけ」の問題が多く、記述メインの武蔵中とは全然対策が異なります。

僕自身、通塾を本格化させたのは小学校5年生の2月で、受験本番1年前です。

大きな「出遅れ」を感じていましたが、何はともあれ「2月から武蔵一本」でやっていました。

それが「小学6年生の6月に第一志望校変更」は、「大きな方針変更」で結構リスクが高いことです。

ここから、
武蔵を狙うようにするには・・・

当時、武蔵中は大学進学実績が急落した頃で、

武蔵高校
凋落!

という記事が雑誌に出たくらい、大きく大学進学実績が急落しました。

それに応じて、中学受験界の評価も急速に低下していました。

武蔵中学より、他の
中学の方が良いのでは・・・

ところが「低下した」と言っても、まだまだ余力があった武蔵中学。

あえて偏差値で比較するとと、今よりも5くらい高い感じでした。

いかがで
しょうか・・・

と言われたら、僕もYくんが好きでしたので、

はいっ!
分かりました。

合格するように
一生懸命お教えします!

とお答えしました。

全力で試験に臨む姿勢:志望校の校風とカラーを強く認識

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

翌週から武蔵を意識した内容に変更し、学力をより着実にあげる教え方にしました。

ちょっと、これまでの
勉強の仕方から変えるね!

はいっ!
分かりました!

真面目なYくんは、着実に学力をあげました。

ところが、「武蔵中合格判定:80%以上」へ届いたことは一度もありませんでした

最も良い時で「武蔵中合格判定:60%」ほどでした。

お母様・Yくんも合格判定は高くはないですが、第1志望を変更することは全く考えていませんでした。

80%以上の合格判定が
出ませんが、この子は武蔵へ行きたいみたいで・・・

僕、
武蔵中学に行きたいよ・・・

分かりました。
武蔵中合格できるよう、さらに記述指導を強化します!

11月頃からは特に総合力を上げる教え方をして、記述試験に対する考え方を色々と教えました。

出願校決定時は、僕も相談に乗らせていただきました。

第二志望校は
A中、B中、C中を考えていますが・・・

あの子は武蔵中のことばかりで、
第二志望は特に希望はないのですが・・・

第二志望校は、少し
安全に考えてはいかがでしょうか。

そして、第2志望校以降は、少し落として安全になるようにしました。

それは「志望校ランクを落とす」ことではなく、「精神的安定を図る」ことでもありました。

「高みを狙う」ことは誰しも求めたいことですが、現実的には「高みばかり狙う」のはリスクが高いです。

そこで、第一志望校は難易度が高い武蔵中を堅持し、第二志望を少し安全にして、Yくんには、

武蔵中行きたいけど、
万一の時は・・・

と「しっかり第二志望校に行ける」という強い気持ちを持ってもらうことを重視しました。

志望校選択のポイント

・第一志望校は安易に変更しないで、学校のランク付によらず、「本人が行きたい学校」を最優先

・精神面での強さを確保するために、第二志望校以下で安全側に調整

1月末に最後の家庭教師を終え、帰り際にYくんとお別れです。

その時、僕はYくんに

直前期も
だいぶ学力が上がったから・・・

当日は思い切って
試験に取り組んでみて下さい!

武蔵中の記述は、自分の意見を
はっきり書くのが大事!

Yくんの持っている実力を全部出せば、
合格するから!

大丈夫!
だから、全力でやってみよう!

と伝えました。

分かりました!
全力で、ハッキリだね!

そして、Yくんは武蔵中学校に合格しました。

僕も、とても嬉しかったです。

健康に配慮しながら「当日に自分が実力を最大限発揮して、思い切りやる」イメージを持ちましょう。

合格判定や偏差値は「一つの指標」であり、大事なことは「合格すること」です。

「合格判定が高い方が合格する可能性・確率は高い」ことは確実な事実です。

ところが、可能性は曖昧な面があります。

合格判定が良い方も良くない方も、

なぜ、第一志望校を
この中学にしているか?

を考えるのも良いでしょう。

それが単なる「偏差値が高いから」とか「大学進学実績が良いから」ではないことが大事です。

第一志望校の校風やカラーをもう一度ネットや情報誌で、合間の時間に見てみて、

僕は、X中学に
絶対に行きたい!

私はY中学の
制服着て、あの雰囲気で過ごしたい!

と、「合格したい気持ち」を具体的なイメージとして持つと良いでしょう。

そして、合格を勝ち取りましょう。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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