様々なことへの興味を育む姿勢〜部活の選択・部活に入る・なりたい職業・先輩と後輩授業以外の世界へ飛び込む・違う世界を知る経験〜|中学高校での成長2・中学高校の学校生活

前回は「部活に入るメリットとデメリット〜塾や勉強時間と人生経験・郷中教育・青少年が切磋琢磨・大きなお兄さんや小さな弟と触れる機会〜」の話でした。

目次

様々なことへの興味を育む姿勢:なりたい職業

武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

中学・高校では、「自分の興味のあることを探す・育てる」視点が良いでしょう。

「自分が興味があること・好きなこと」は、多くの場合、小学校の間で本人が気づいているはずです。

なんか、
理科実験って楽しい・・・

社会の地理とか
世界情勢が楽しい・・・

そして、なんとなく

将来、〜の
研究してみたい・・・

外交官になって、
世界で活躍したい・・・

など「漠然とした夢」を持っている方が多いでしょう。

順位職業
1サッカー選手・監督
2野球選手・監督
3医師
4ゲーム制作関連
5会社員・事務員
6ユーチューバー
7警察官
8プログラマー
9プロゲーマー
10パイロット
10バスケットボール選手・コーチ
10建築士
10料理人・シェフ
2022年男子小学生「将来なりたい職業」ランキング(日本FP協会)

昨年2022年の男子小学生の「将来なりたい職業」ランキング。

1位から3位は、長年不動です。

サッカー選手・野球選手は、夢が持ちやすい対象です。

医師もまた、頭脳派で社会的地位も高いので、わかりやすいでしょう。

この中で、ゲーム・ユーチューブ・プログラマーなどの職業が「現代を写す」ように感じます。

順位職業
1医師
2保育士
3獣医
4美容師
5教師
6イラストレーター
7看護師
8パティシエール
9薬剤師
10建築士
10漫画家
2022年女子小学生「将来なりたい職業」ランキング(日本FP協会)

女子小学生は、医師関係の職業が目立ちます。

「人の生命を救う」点がわかりやすく、確固とした立場を持つ医師などは、女子たちの憧れなのでしょう。

部活動に入る大事さ:先輩と後輩

武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

今回は、僕の実体験をもとに、部活動に入るメリットの話です。

ただし、物事には、メリットがあればデメリットがあるのが現実です。

部活動には、多大な時間とエネルギーを要します。

現実問題として、

部活に入るよりも
塾を優先!

という方もいらっしゃるでしょう。

そういう考え方もあるでしょうし、僕の同級生でもいました。

そういう方たちは「帰宅部」と呼ばれていました。

考え方の是非は、それぞれであり「良し悪しはない」と考えます。

僕は、中学一年生から、高校三年生の春まで部活に入っていました。

ぜひ、時間もエネルギーも費やす部活動ですが、ぜひ入って欲しいと思います。

小学校でも、必須として部活動がありますが、それらは多くは「同級生同士群れる」活動です。

先輩・後輩との関係もなくはないですが、お互い気を遣ってしまう点もあり、先生に管理されている小学校部活動。

〜君、
これをしっかりやって!

と先生・教員の目が光る中、

〜を一生懸命
やろう!

が、小学生にとっては精一杯です。

それとは根本的に異なる、中高の部活動。

顧問として先生・教員が付き、その先生の度合は、先生の性格によるでしょうが、おおむね自由です。

中高一貫校ならば、「歳の離れた先輩・後輩」ができるのが一番のメリットです。

薩摩藩出身の幕末〜明治の威人(偉人)たち: 左上から時計回りに、西郷隆盛、大久保利通、大山巌、東郷平八郎(Wikipedia)

郷中教育の最も良い面は「歳の離れた子どもたち・青少年たちが一緒になって学ぶ」ことでした。

「学ぶ対象」よりも、「一緒に学ぶ環境」が大事でした。

様々良い点がある「郷中教育」を現代の教育で再現するのは、学校制度上、非常に難しいです。

一方で、中高一貫校の部活動は、「最大で5年違う先輩・後輩」が一緒に何かをする面で非常に大事です。

部活を選ぶこと:自分の将来

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

今回は、その入部した時の話です。

中学入試をする、しないに関わらず、中学への進学は、晴れて「新たな人生」のスタートです。

新たな人生で、様々な同級生ができて、興奮します。

なんか、
小学校とは全然違うな!

新しい友達が
たくさんできて、楽しい!

そして、最初の一、二カ月はバタバタっと過ぎてゆきます。

その間、新たなカリキュラムが始まったりで、子どもなりに一生懸命です。

部活は、
どこにしようかな・・・

運動部は大変そうだけど、面
白そう・・・

あるいは、
実験とかの文化部かな・・・

友人たちと相談しながら、悩みます。

僕が中一だった当時は、昼休みに部活動の上級生が「勧誘にやってくる」文化がありました。

「勧誘にやってくる」と言うよりも、「強引に入部を誘う」と言う方が適切で、無理やり連れてゆくのです。

君、
ちょっと来てよ!

えっ、
僕ですか?

中一にとって、高校一年生は「大いなる大先輩」です。

その「大いなる大先輩」が数人がかりで、

ちょっと、
僕たちの部活に来てみなよ!

えっ、えっ・・・

体の大きさが全然違う先輩方に囲まれて、部室や部活動に「強引に」連れてゆかれます。

ネットも何もない当時は、何も情報がないので、自分で掴むしかありません。

今は、部活に関しても、ネットで様々な情報があるかもしれません。

授業以外の世界へ飛び込む:違う世界を知る経験

武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

僕たちの部活ではね、
こうして週に三日活動するんだよ!

そっ、
そうなんですか・・・

じゃ、君、
今日から入ろうか!

こういう「意味不明のテンション」で強引に勧誘して、部活動を発展させてようとする先輩たち。

実際、人数が多い方が、部活動は楽しく、発展性があります。

昼休みに上級生が突然ワッとなだれ込んできて、「部室に連れてゆかれる」ことには是非があるでしょう。

そういうことは、
良くない!

下級生に何か
強要するのは、言語道断!

と考える方もいらっしゃるでしょうから、今は少ないかもしれません。

しかも、こういう「悪い情報」がネットに流れると、学校側は大ダメージとなります。

そのため、こういう行為を禁止している学校もあるでしょう。

「連れてゆかれる」下級生にとっては、実は楽しかったりして、

今度は、どこに連れて
ゆかれるかな・・・

なんて、考えていたものです。

入った後しばらくすると、「ウマの合う友達」が出来ます。

そうした友人たちと話したりしながら、

どの部活が、
いいかな?

なんて話すこともまた、中高生の青春でしょう。

郷中教育のような「世代間の交わり」とまで行かなくても、折角の機会です。

「定められた授業以外の世界」へ、自ら飛び込んでみると、意外な世界が見えてきます。

部活動で活動している間、塾で勉強すれば、試験・テストの成績は上がるでしょう。

中高生が「試験・テストの成績を上げるため」一生懸命学ぶことは大事です。

「それだけ」はなく、「違う世界を色々経験すること」も大事です。

中一から部活動に入れば最も良いですが、中二以降でも良いでしょう。

ぜひ、「自分が気になる部活」に入ってみると良いでしょう。

新教育紀行

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