前回は「試験当日への準備〜合格へ〜」でした。
僕の場合、第一志望校の武蔵中学校は「母親が決めた学校」でした。
6年生からは武蔵中学に憧れを持っていて、行きたくて、行きたくて仕方ありませんでした。
武蔵のことを、ずっと考えていました。
絶対に武蔵に合格したい!
入りたい!
歴史好きな僕は、第二次世界大戦の際の日本海軍 連合艦隊の旗艦・戦艦大和の二番艦が武蔵であることを知っていました。
ですから子供心に「武蔵」という名前がカッコよく感じられて、「武蔵」「武蔵」と勝手に考えていたのです。
子ども自身が、僕のように勝手に
いい名前だ!
と思い込めれば良いです。
子どもが思わないようでしたら、志望校が
とっても良い
名前じゃない。
と親からお話ししてあげたらいかがでしょうか。

例えば、ご質問を頂きました「海城中学校」。
海城も面白い人間が多いのですが「海の城」です。
男の子としてはロマンを感じますね。
あるいは女子学院。
名前自体が優雅で「女のらしい」雰囲気を持っています。
それぞれの学校の名前の由来はあるでしょう。
自分の良いように考えても良いと思いますし、それは「良いイメージ」につながります。

実は、僕の「戦艦武蔵」というのは、武蔵中学の名前の由来としては間違いでした。
武蔵中学は昔の東京周辺の国の名前であった「武蔵国」からきています。
間違いだったのですが、自分にとって良いイメージなら良いのです。
入学してから、僕の個性と武蔵の校風・カラーは合っていたようで、すぐにそのカラーに染まっていきました。
40過ぎた今でもその「武蔵カラー」に染まっていて、これは一生続くのでしょう。
中高一貫校の校風・カラーに対する反応は、お子様次第で千差万別でしょう。
中学・高校の教育は「良い大学に受かる為のつなぎの機関」ではないと考えます。
中学・高校は、お子様の成長にかけがえの無い影響を与えます。
学力や人間関係はもちろん、将来の人格・考え方などに大変大きな影響を与えます。
各中学校の偏差値や大学進学実績だけではなく、ぜひもう一度学校の雰囲気・校風を考えてみましょう。
そして、お子様と学校のイメージを考えてみるのは良い事だと思います。
僕は「武蔵にどうしても行きたかった」のですが、本人が強い意思を持ったテンションになると一番良いでしょう。
僕は運良く合格しましたが、それはこの「強い気持ちとハイテンション」が功を奏したとも言えます。
子ども・ご両親、皆様が将来幸せな思いを抱けるようになるのが望ましいです。
志望校の雰囲気や校風、その学校が「何を目指しているのか」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
そして、お子様が
僕と合うかも。
と感じるようでしたら、親子共々
あの学校はこの子に
ピッタリ!」
と確信して、あとは合格に向けて突き進んでゆきましょう。
志望校に合格することを心より願っております。