合格の秘訣・ポイント〜図や式を答案に書く〜|中学受験〜大学受験

前回は「合格の秘訣・ポイント〜焦らず、全体を眺めてみる〜」の話でした。

試験問題の形式は「答えのみ」「記述形式」「式や図などを書きなさい」などのタイプがあります。

理科・社会・国語の記述形式の考え方の話をご紹介しました。

理科では、グラフなどを読んで「理由を書く」タイプなどの問題があります。

社会は時事問題や歴史などに関して、「知っていること」や「意見」を記述するタイプがあります。

国語は文章を読んで、「なぜ〜と感じたのですか?」ということを説明するタイプの出題が多いです。

社会や国語では、客観的視点・第三者的視点でも良いですが、「当事者の視点」になると考えやすいです。

今回は、算数・数学の話です。

算数で「答えのみで良い」と問題に記載あって、「解答用紙に答えの□のみある」タイプの場合。

この場合は「答えのみ」が採点対象なので、「合っているかどうか」で採点が別れるでしょう。

「記述式」というほど余白がなくても、「図や式を書きなさい」というタイプの出題も多いです。

これは、出題者が「考える能力を見極めたい」と考えているのでしょう。

この時、解答用紙の余白のサイズにもよりますが、図や式は、どんどん描いてみましょう。

「図を描く」のは、図形問題がイメージされますが、様々な文章題で「図を描いて考えてみる」のは非常に良いことです。

てんびん算で「食塩水を半分にする」問題をご紹介しました。

この時、「混ぜて半分」=「半分にして混ぜる」を説明しました。

「これが分かれば全部わかる」ので、この問題のポイント・カギとも言えます。

この「混ぜて半分」=「半分にして混ぜる」を、分かっている方はサラッと書いても良いでしょう。

下の図のように「ビーカーと食塩水を描いた図」を描くと、採点者は

よく
分かっているね。

と好感を持ってくれるでしょう。

上の図は「説明のため」なので、少し丁寧に描いていますが、試験では走り書きでも良いでしょう。

時間が制限されている中、受験生は大変な思いです。

その中で、走り書きでも少し汚い字でも「一生懸命考えている痕跡」は非常に大事です。

算数・理科などで「あることを答える」のであれば、「答え」を書くしかありません。

特に算数では、「途中経過での大事なポイント」は「知っていること」も大事ですが、考える力も大事です。

「知っていること」や知識の積み重ねも非常に大事ですが、「きちんと理解していること」は更に大事です。

この「途中経過の図や式の評価」は、様々な方によって意見が異なります。

そのため、受験校の採点者=数学教師の方の考え方によって、採点方法が変わるのでしょう。

採点方法や考え方は様々ですが、「途中経過」は「自分が考えるためのプロセス」と同時に「表現」でもあります。

図形問題では「この補助線が最も見通しが良い」という補助線が、大抵の場合あります。

しかし、「その補助線でなければならない」のではなく、「他の補助線でも解ける可能性」があります。

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当日、良い補助線が見つかれば良いですが、そうでもない時。

自ら引いてみた補助線に対して、一生懸命「わかることをどんどん書いて・描いて」みましょう。

その姿勢が「問題を解く根気・力」へと結びつき、解答に至る可能性が高まります。

そして、解答に至らなくても、ある程度の見通しがあると、採点者は

この子は、
大事なことに気づきかけているな・・・

と感じれば、何らかの点を与えるでしょう。

いずれにしても、ただ問題文を見つめていても、なかなか解けず、表現には至りません。

時間に追われますが、色々と描いてみて、解答へ至る力を出し切る姿勢が望ましいでしょう。

そして、「答えのみ」でない場合、その姿勢が少しの点を生み出し、合格へ至る可能性が高まるでしょう。

新教育紀行

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