具体的イメージを持つ大事さ〜「出来る」イメージ・クリアなイメージ・引き出しを整理・高い精度・稲盛和夫〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「受験生の「伸びる」勉強法・学び方〜算数・理科・社会・国語を「出来ない」から「出来る」へ〜」の話でした。

目次

頭の引き出しを整理するイメージ

思考の引き出しを整理(新教育紀行)

例えば、中学受験の算数だと、旅人算・てんびん算などの様々な考え方があります。

これらの「基本的考え方」に加えて、様々な問題のトレーニングを積んで、学力を上げてゆきます。

その時、トレーニングを積んで「腕の筋力をアップ」するように「頭脳の筋力をアップ」する学び方が良いでしょう。

これは、中学受験に限らず、高校受験・大学受験でも同様です。

この「問題のトレーニング」を「解法パターンを学ぶ」という姿勢で考える勉強法もあります。

思考の引き出しを整理(新教育紀行)

その場合、「今持っている引き出し(解法パターン)を増やす」思考になります。

本質的には、「頭脳の筋力を上げる」学び方が望ましいです。

具体的には、
どのように勉強すれば良いの?

大学受験生の高校生は、自発的に「頭脳の筋力を上げる」学び方が出来る方もいるでしょう。

中学受験の小学生が、自発的に「頭脳の筋力を上げる」学び方をするのは極めて難しいでしょう。

え?
じゃ、無理なの?

じゃ、
意味ないじゃん・・・

塾などでの教わり方にもよりますが、引き出しを整理するように学んでみましょう。

思考の引き出しを整理(新教育紀行)

引き出しを整理する、
って難しく感じるけど・・・

難しく感じずに、「闇雲にたくさんの問題を解く」ようにしないようにしましょう。

そして、「基本をしっかり理解」して、応用問題は「一題一題きちんと理解する」ようにしましょう。

そのような姿勢を持って学ぶと、「引き出しを整理する」姿勢が身につくでしょう。

具体的イメージを持つ大事さ:稲盛和夫とセラミックス

武蔵中学・高校の「すすぎ川」(新教育紀行)

これまで「イメージをもつ」大事さの話を何度かしました。

「受験で合格する」ためにも、「志望校に通うイメージ」を持つことが大事です。

「イメージを持つ」というと、「芸術に属する特殊な人」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実際には「具体的イメージを持つこと」は、多くの方にとって大事です。

著名な経営者・セラミックスの研究の第一線にいた稲盛和夫氏。

昨年亡くなってしまいましたが、非常に優れた経営者であり、技術者でありました。

優れた経営者・技術者だけではなく、人格的にも極めて優れていた稲盛氏。

f:id:Yoshitaka77:20220104093449j:plain
京セラ創業者 稲盛和夫会長(Wikipedia)

稲盛氏は、「生きる」などの著書で「生き方」「考え方」を稲盛独自の視点で語っています。

僕は「生きる」を何度も読んで、非常に大きな感銘を受けました。

1932年生まれの稲盛は、13歳の時に敗戦を迎えました。

広島への原爆投下(Wikipedia)

若い頃に大病をするなど苦学して、1955年に鹿児島大学工学部を卒業した稲盛。

戦艦大和(Wikipedia)

戦艦大和・零戦などを生み出した日本の技術は、当時世界有数の優れたレベルでした。

とは言っても、米国やドイツなどの科学技術の方が、日本のはるかに先を行っていたのは事実でした。

そして、敗戦10年後に大学を出た稲盛は、

我が日本は敗戦国で、
一度は焦土と化した・・・

我々若者が、日本を
再興させるのだ!

稲盛たち、非凡な若者たちがガムシャラに頑張って、戦後「日本を復興させよう」としていました。

大きなチャンスへ

鹿児島大学卒業後、碍子メーカーに勤務した稲盛。

頑張って成果を出しているけど、
独自の技術で勝負したい!

心機一転、独立した稲盛。

稲盛が独立した際には、

稲盛さんに
ついて行きます!

と、稲盛の持つ技術と人柄に惚れ込む人がいたほどでした。

それらの方々と共に1959年、京都セラミック(現、京セラ)を設立した稲盛。

我らで新たな製品を
作って、世界に貢献するぞ!

その後、独自の技術で急成長した、新興企業・京都セラミック。

そして、

海外にも
「日本の製品」として我が社の製品を売りたい・・・

こう考えた稲盛。

現在「メイド・イン・ジャパン」と言うと「高品質」の代名詞です。

ところが、「メイド・イン・ジャパン」は戦後時点においては、

おいおい、Made in Japanって、
そんなの大丈夫か?

Japanって、
Asiaの大した国じゃないだろう・・・

良い品質はUSかEuropeの
ものでないと・・・

Japanの製品なんて不安だし、
「安かろう・・・」だろうよ・・・

という感じだったのでした。

その中、

我が会社を発展させるには、
外国から受注を受けることが大事だ!

そして、稲盛が目をつけたのは、当時ダントツの世界最強国・米国。

こんにちは!
Japanのセラミックメーカーです。

御社の製品を
ぜひ作らせてください!

米国に自ら営業活動に行った稲盛。

日本ならば、

京都セラミックス(現、京セラ)?
知らないね・・・

と門前払いになります。

ところが、とにかく「優れたモノ」「優れた人物」を求め続ける米国は、

Japanからきた
Kyoto Ceramics?

聞いたことないが、
Japanの、どんな会社だ?

ああ、あのKyotoにあるのか?
まあ、話は聞こう・・・

まだ当時、無名であった京セラの話を、

OK! では、
この製品を作れるなら、大量発注しよう。

なんと、世界で超有名企業であったIBMから発注を受ける方向になり、

よし!
我が社の技術を世界に!

大いに勇み、喜ぶ稲盛。

大きな失望から飛躍へ:極めてクリアなイメージ

ところが、その喜びも束の間、大きな失望へとなります。

当時、簡単な図面数枚だった日本の要求と比較し、「仕様書が本一冊」のようだった米IBM。

実際、米国と日本の科学技術の差は大きかったのでした。

ミッドウェー海戦の時にも、日本では考えられない高レベルの様々な技術を有していた米国。

真珠湾で修理される米空母ヨークタウン(歴史群像2002年2月号 学研)

なんだ、
この精度は・・・

当時の日本の一般的な考え方に比較して「その異常なまでに高い精度」に非常に驚愕しました。

この精度は
異常に高すぎる・・・・・

我が国では
考えられないレベルだ。

ここで、稲盛は考えました。

諦めるか・・・

いや、IBMとの
取引を受ければ、会社は急成長するはず!

頑張って、
やってみよう!

セラミックスを焼成する過程で、稲盛をはじめとする京セラの社員は、実に様々な試行錯誤をしました。

実物が成功する前に、稲盛の頭の中にあったもの。

それは、「極めてクリアな完成イメージ」でした。

このイメージで
いけるはずだ!

こうすれば、絶対に
上手くいくはずだ!

あとは
念ずるのみ!

そして、IBMの「異常に高い精度」の製品を見事に製作成功した稲盛・および京セラ。

出来ました!
確認してください!

ああ、この間の
Japanのメーカーか・・・

ちょっと待ってくれ、
チェックしよう・・・

そして、製品をチェックしたIBMの担当者は、

OK! Great!
素晴らしい製品だ!

この製品ならば、
大量に発注しよう。

有難う
御座います!

こうして、「大ピンチを大チャンスに変えた」稲盛たち。

勉強の際にも、「出来るイメージ」をしっかり持って、

こうして、一つ一つ学んで
ゆけば、出来るようになるはず!

と考え、電気でも図形問題でも描いて学んでみましょう。

電気・電流の考え方:電池の並列つなぎ(新教育紀行)
正三角形の考え方(新教育紀行)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次