2023年の予想時事問題と対策〜ロシアとウクライナ〜|中学受験・高校受験・大学受験の社会

前回は「2023年のおすすめ時事問題と対策 8〜世界情勢と意見〜」の話でした。

左上から時計回りにゼレンスキー ウクライナ大統領、バイデン 米大統領、プーチン 露大統領、習近平 中国家主席(Wikipedia)
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受験と時事問題

2022年〜23年の最重要時事問題は、ウクライナ戦争です。

ただし、内容としては扱いにくい対象です。

中学受験で「小学生に問うのが適切かどうか」という議論もありそうです。

大学受験・高校受験では出題される可能性があり、中学受験では「出題可能性が高くはない」と考えます。

「対象としにくい」移民問題を出題した麻布中は「意見を問う」形式の出題可能性があります。

移民問題より「更に対象としにくい」特攻隊を国語で出題した武蔵中もまた、出題可能性があります。

「近年記述が増えた」難関〜最難関校でも出題の可能性はあるでしょう。

何を知っておくべきか

昨年2022年2月下旬に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻。

「ロシアがウクライナ侵攻するのでは」という懸念はありましたが、世界中が驚愕しました。

来月2月で開戦後1年となりますが、停戦の兆しすら全く見えません。

それは、ロシアとウクライナの主張が完全に平行線で、妥協点が全く見出せないからです。

以前、ロシアとウクライナの位置を考えました。

まず、ロシア・ウクライナ、関与する米国・英国・中国などの大国の位置は把握しておきましょう。

そして、ザッとした経緯は把握しておき、細かな内容は「暗記する必要はない」と考えます。

「文章で説明して、その内容をもとに考える」出題の可能性は、あると考えます。

開戦前のロシアとウクライナの戦力

開戦前、ロシアは「短期間でウクライナを制圧」と考えていたようです。

開戦前のロシアとウクライナの国力・戦力を比較しましょう。

2022年2月26日のCNNによると、開戦前のロシア軍とウクライナ軍を比較し、「巨人と少年」と表現しています。

「巨人と少年」では、戦争をしたら「戦争にならない」と考えるのが妥当だと思います。

具体的にロシアとウクライナの戦力を比較してみましょう。

項目ウクライナロシアロシア/ウクライナ
現役兵力(万人)19.6904.6
装甲車(両)9020024.8
航空機(機)3,30915,82710.5
ヘリコプター(機)1321,39117.2
潜水艦(隻)049∞(無限大)
防衛費(億ドル)4.745.89.7
ウクライナ軍とロシア軍の戦力比較(CNN)

上の表の通り、確かに「巨人と少年」です。

ロシアがウクライナの、兵力は4.6倍、防衛費や航空機は約10倍です。

さらに地上戦では非常に大事な装甲車に至っては、ロシアが約25倍あります。

潜水艦はウクライナの保有なしですが、「地上戦主体」なので、それほど大きな差ではないかも知れません。

ウクライナとロシアの国力の比較

上記の通り、軍事力では、まさに「巨人と少年」のようなロシアとウクライナ。

両国の国力を比較してみましょう。

項目ウクライナロシアロシア/ウクライナ
GDP(億ドル)1121,57814.1
原油産出量(億バレル)0.6112.6204.7
天然ガス生産量(km3)2063431.7
粗鋼生産量(千t)21,36675,9703.6
ウクライナ軍とロシア軍の国力比較(Worlemeter, Statista,Global Note)

ソースが様々で、数字の精度や年数に少しばらつきがあります。

国力を比較すると、GDPでは、ロシアはウクライナの約14倍であり、これも非常に大きな違いです。

「欧州の穀倉地帯」と呼ばれるウクライナ、小麦などの生産量が非常に高いです。

原油・天然ガス共に、ロシアの方がはるかに多いですが、それは「ロシアが世界的に際立って多い」ことによります。

約14倍のGDP差があり、世界ダントツ一位のロシアに対して、ウクライナは「一定の資源を有する」と考えられます。

さらには、鉄などの粗鋼生産量では、ウクライナはロシアの約30%ほどであり、非常に大きな生産量を有します。

戦争の行方

上記のような隔絶した軍事力・国力の差があるので、ロシアは「短期で勝てる」と確信したのです。

しかし、予想外に戦争は長期化し、さらには「ロシア軍が押される」という事態に至りました。

これは、「想定外の事態(ロシア側から見て)」です。

非常に広大な面積を有し、世界有数の強国ロシア。

様々な資源を有し、特に食糧・穀物の生産力は世界有数のウクライナ。

開戦直後は、「まもなくウクライナの首都キエフ陥落か」という声もありました。

しかし、ロシアの思惑に大きく反して、ウクライナが反撃しました。

左上から時計回りにゼレンスキー ウクライナ大統領、バイデン 米大統領、マクロン 仏大統領、ジョンソン前々英首相(Wikipedia)

それは、米英仏などの西側諸国が、総力を上げてガッチリ連携してウクライナを支援したからです。

上記のような「国力比較」の数字を暗記する必要は全くありません。

こういう事実をもとに「出題される可能性がある」ので、サッと頭に入れておくと良いでしょう。

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