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来年の中学受験へ〜麻布中学の入試問題から〜|社会 2

前回は「来年の中学受験へ|社会 1」でした。

今回はメディアで話題になっている今年の麻布中学の社会の問題から、来年の対策を考えたいと思います。

移民・難民問題を取り上げた独創的な問題です。

特に最後の意見を問う問題が非常に面白いと思います。

日本に働きに来た外国人とその家族の人権を守るために、
どのような政策や活動が考えられますか。

この如何様にも答えられる問題で、どのように採点が行われているかは不明です。

「麻布の考える人物像」=「はっきり自分の意見を持っている人間」というメッセージがこめられているのでしょう。

この問題に大きな配点があれば、なお面白いと思います。

あるいはこういう「意見を問う」記述式がもっと増えれば面白い。

メディアではこの「移民問題」ばかりが取り上げられています。

僕はこの問題には他にも「麻布中らしいエリート校としてのスタンスとメッセージ」があると考えます。

それは、冒頭に日本が大日本帝国という帝国主義の元、国土を拡大する侵略主義を持っていたことを明確に描いています。

台湾や朝鮮半島を植民地としていた事実を描いています。

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児玉源太郎 台湾総督(国立国会図書館)

日露戦争で満州軍総参謀長として日本を勝利に導いた児玉源太郎は、その前に台湾総督として台湾の発展に尽力しています。

その時、児玉を補佐したのが後に満鉄総裁等歴任する後藤新平です。

同問8では「建国させた満州国」と記載あります

「させた」と満州において日本が傀儡政権を樹立したことも書いています。

日本が過去にアジアに広大な植民地を持っていたことは、ややタブー視されている面もあります。

長年に渡り、猛反発している国もあれば、「日本の占領の良い面もあった」とする国もあります。

あまりご存じない日本人も多いでしょう。

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後藤新平 満鉄総裁(Wikipedia)

その中、この植民地支配のことをハッキリ問題として出す麻布中。

「自国・日本の歴史をハッキリ知っておくべき」という理念を感じます。

移民問題・植民地の歴史は「話題にしにくい面もある」事柄です。

それを問題として堂々と「問う」姿勢を明確に打ち出した麻布中学には拍手喝采を送りたい。

来年、麻布中などの「記述式問題」を出す学校を受験予定のお子様は、こういう問題に対処できるようにしましょう。

「自国・日本の現状と歴史」をきちんと学び、自分の意見を持つことをお勧めします。

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