前回は「Wグループ中学志望の方へ 8」の話でした。
グループは、こちらを参照して下さい。
6月号は盛りだくさんで、図形と割合・比という、最重要とも言える分野ですから、しっかりやっていきましょう。
P14〜16要点の整理:基本的考え方を理解
全5問全てしっかり理解することが、望ましいです。
日々の演習等も良問が沢山ありますが、基本的考え方が網羅されている「要点整理」は、きちんと理解しましょう。
以前、ご紹介した「解答読んで、もう一度トライ!」をやってみましょう。
解答読んで「わかった!」気になるだけでなく、「自分で出来る」ようになることが大事です。
でも、解答読んだ後に、
もう一度やっても出来ないことがあるよ。
「自分で出来る」のはなかなか難しいので、「解答読んですぐにトライ」して「出来る」にはならないことがあります。
そういう時は、「もう一度、解答を読んで、しっかり理解」するようにしましょう。
たくさんの問題に取り組むより、一題ずつ「しっかり理解して、出来るようになる」ことが大事です。
焦らずに、少しずつ出来るようになることが大事です。
問題1(p14要点の整理):初めての図形への姿勢
角度の問題で、正九角形が出てきます。
正九角形って、はじめてだよ。
難しいな。
あまり見たことのない図形ですが、「正〜角形」は難しくないので、「中心」や「同じ長さ」などを考えてみましょう。
初めての図形だと、
分からなくなってしまうわ。
初めての図形でも、「基本を押さえれば難しくない」と、しっかり考えましょう。
基本に立ち返って、見てみれば、
あ、なんかわかる気がする。
そんなに難しくないかも。
と感じるでしょう。
いい機会ですから、正九角形の基本的性質を「描いて」学びましょう。

問題2(p14)要点整理:中心・中心を通る直線
「円の一部に線を引いて、角度・面積」も昔からよくある問題で、古典的とも言えます。
円や正六角形などの問題は、「中心」や「対照となる線」が非常に大事です。
算数実践 問題4では、正六角形の「中心を通る線」が最も大事なポイントでした。
やってない方は、算数実践:問題4に取り組んでみましょう。
色々と、自分で線を描いてみましょう。
この補助線
があると分かる!
この補助線は、
あまり意味がないかな・・・
自分で色々と補助線引いてみると、「これが良い補助線かな」という勘が磨かれます。
こういうことは「自分で描いてみて初めて分かる」ことですから、「自分でやってみる」ことが大事です。
問題3(p15)要点整理
「図形を回転」の問題で、円弧・扇型が沢山できます。
こういう問題は、しっかり描く・イメージすることを地道にやってみましょう。
沢山円が出てきて、ちょっと混乱してきます。
正三角形は、折り返しても同じなので、同じ部分・繰り返しがあることを理解しましょう。
「しっかり描く」姿勢で一題一題しっかりこなす方が「たくさんの問題を解く」より、学力が上がるでしょう。
問題4(p16)要点整理
円すいが沢山出てきて、「分かりやすい立体」です。
「分かりやすい」のに、きちんと考えるのが難しい問題。
難しくて、
よく分からない・・・
こういう「簡単だけど、複雑な立体」は、解答のような「斜め上から見た図」が大事です。
こういう図は「描かれているのを理解する」のは簡単ですが、「自分で描く」のは難しいです。
絵を見れば、なんとなく分かるよ。
どうやったら描けるようになるの?
解答の図で、点線がポイントです。
これらの点線は、「ある面に垂直」や「図形と図形の交点・変わるところ」が大事です。
解答には図がありませんが、「真上から見た図」や「真横から見た図」を自分で描いてみましょう。
大事なことは、いつも「3次元の世界を生きている」のですが、「3次元は2次元より、はるかに難しい」のです。
「切ってみる」のは、「3次元→2次元」にする話ですから、かなり分かりやすくなります。
切ってみたら、なんとなく形が分かるかも
「3次元→2次元」をやってみたら、断面から立体を想像して「2次元→3次元」を考えてみましょう。
最初は、「なんとなく」で良いので、少しずつ分かるようになりましょう。