Wグループ中学志望の方へ 3〜試行錯誤・自分でカードを切って考える・動く点を理解・手を動かす:グラフを描いて、頭に描けるように〜|中学への算数4月号

前回は「Wグループ中学志望の方へ 2」の話でした。

目次

試行錯誤・自分でカードを切って考える

Wグループ中学志望の方向けに良い問題をご紹介します。

「日々の演習」P18〜

「日々の演習」は、自分が好きな順ににやってみましょう。

4月25日

カードを入れ替える問題で、ゲームみたいで面白いです。

トランプをイメージしながら、あれこれ自分で描いてみて「このカードが・・・・・」と考えてみましょう。

この問題をしっかりと理解しましょう。

似たような「あるゲームをする問題」が解けるようになります。

解答を読んで、

ああ、
そうか。

「」と思うだけではなく、

本当?

と思いながら、自分で色々と試行錯誤してみましょう。

カードが4枚の時、6枚の時など具体的にコピー用紙や厚紙を切ってカードを作成してみるのも良いでしょう。

厚紙を切ったりする時間が「もったいない」場合は、親がカードを作成してあげましょう。

こういう「遠回り」は、時間に追われている受験生には「無駄」に感じられることがおおいです。

実際に、一度「しっかりと経験する」と理解が進みます。

図形を描いて、動く点を理解

4月26日

周期性の問題で、移動する状況を描きましょう。

自分で正六角形を描いてみて、移動する点Pを動かしてみましょう。

こういう「図形問題ではない」問題の正六角形等の図形は「だいたいの形」で良いので、

ちょっと
正六角形っぽくないな・・・

と感じても、どんどん描くようにしましょう。

図形問題の場合、「正六角形」や「平行四辺形」などの特徴的な図形。

その特徴が「解く鍵」となりますから、出来るだけ正確に描くようにしましょう。

この問題にしても、図形問題にしても、「図形をきれいに描けない」方も「どんどん描く」ようにしましょう。

だんだん慣れてきて、「少しずつコツがつかめて綺麗に描ける」ようになります。

「きれいに描けない」から「自分で描かないで、分かったつもりになる」のは避けましょう。

余白の関係で誌面では、最小限の図しかありませんが、自分で

こっちに
行ったらこうなって・・・

と色々とシミュレーションしてみましょう。

こういう問題は数をこなすよりも「一題一題きちんと理解する」ことが大事です。

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手を動かす:グラフを描いて、頭に描けるように

p52渋谷教育学園幕張中

少しレベルが高いですが、面白い問題で様々な要素を含みます。

ロウソクの絵を描いてみて、

溶けると、
だんだん短くなって・・・・

とイメージを膨らませましょう。

理科実験のような問題で、答えを読むと「ふむふむ」と思うかもしれません。

自分できちんと系統だててグラフを描くのは、難しいです。

しっかりと自分でグラフを描いてみて、考えてみましょう。

(1)では、「〜ですから、一番短いロウソクは・・・」と説明あります。

できたら、自分で考えられるパターンのグラフを描いてみましょう。

ロウソクA,B,Cそれぞれが「一番短い時」はどうなるかな?と、簡単にグラフを描いてみましょう。

「理屈で分かること」も大事ですが、「きちんとグラフが描ける」ことが大事です。

日頃の勉強で手で描く練習をきちんと行っていると、そのうち「グラフが頭にパッと描ける」ようになります。

この問題をよく理解すると、算数・理科実験の応用問題に対する学力が上がります。

算数・理科両方の勉強になる、一石二鳥の問題です。

せっかくのいい機会ですから、自分で色々とグラフを色々書いてみましょう。

「グラフを見て理解する」のと「自分でグラフを描いて理解する」のでは、全く理解の深さが異なります。

非常に良い問題ですから、マークしておいて、しばらくしたらまたやってみましょう。

次回は、少し上のランクの学校を狙えるような問題をご紹介します。

新教育紀行

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