前回は「記述式問題〜対策・コツと積極的姿勢〜 1」の話でした。
大人でも答えるのが難しい問題もある「記述式問題」。
小学生が「きちんと正しい答えに至る」のは大きな困難があります。
算数や理科は、「考える過程を見たい」「単なる答えだけではなく、分かっている部分に点数を与え、評価したい」という中学校側の考えがあります。
比較的答えがハッキリしている算数・理科に対して、社会は「正確な答え」というのが存在しない場合があります。
上記の麻布中学の問題では、「鹿鳴館の風刺画」がテーマでした。
この問題は比較的「ある程度考えられる答え」があります。
「共通すること」を答える場合、「何が共通しているか」を考えましょう。
この場合、対象が絵ですから「絵の中に何かポイントがないかな」と考えましょう。

そうすると「鏡に猿が写っている」という重大なことに気づきます。
人間が写っている鏡に「猿が写っている」というのは「非常にわかりやすい」です.
しかし、焦ってしまうと「気づかない」可能性があります。
こういう問題は「う〜ん。」と悩む前に、絵をじっくり見てみましょう。
そして、小さい頃にやった「間違い探し」を思い出すようにしましょう。
鉛筆を握って、「間違い」や「変な所」をマークすると良いでしょう。
何かヒントを見つけたら、その歴史的背景などを考えてみたら、答えやすいです。
模範解答は「一例」ですから、それをそのまま暗記したりするのは、あまり意味がありません。
詳しい採点方法は各校によるでしょうが、採点する側は「言いたいことが分かる。」「大体の方向性が合っている」ならば◯にするでしょう。
学校の方針にもよりますが、「文章としての完成度」はあまり評価の対象ではなく、「内容」が大事です。
あまり考えすぎずに、大事なポイントを見つけたら、自分らしく書いてみる。
これが記述式攻略への「最もシンプルな近道」です。