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選択問題の効果的攻略法 4〜選択問題もイメージを思い浮かべて、効率的に攻略しよう〜|中学受験の社会

前回は「社会の選択問題の効果的攻略法 3〜選択問題は知識と合理的思考で攻めよう〜」でした。

開成中学校の2020年の社会第2問です。

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次の問8を考えてみてください。

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文禄・慶長の役の話です。

今回は「正しいもの」です。

まず、アは全体的な内容は正しいですが、長崎だったかな?と思います。

これは長崎ではなく、名護屋ですからxとなります。

名護屋という地名は知らなくて、大丈夫です。

長崎は江戸時代に出島でオランダとの窓口になりました。

文禄・慶長の役から間もないことに着目しましょう。

「ちょっと昔に戦場の最前線であったところを外国との窓口にすること」は、対外関係を考えるとあり得ません。

ですから、名護屋を知らなくても「長崎ではなさそうだな」と△です。

イは「明が介入することはなかった」で、これは即xですね。

歴史的に「なかった」は、立証が非常に困難なことです。

実際は明が大軍を出してきたため、最前線の加藤清正や小早川隆景は苦闘することになります。

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ウは「連行された」はありそうです。

有田焼、薩摩焼の生産に繋がったかは、よくわかりませんが、全体的な流れはあってそうですから、ほぼ○です。

エは「日本と朝鮮の国交は回復しなかった」は、「しなかった」で即xでなくても、xの可能性が高いです。

実際は対馬の宗氏を介して、日本と朝鮮は交流していました。

国交に関しては、正式な国と国の間の関係ですから、「国交があったか、なかったか」は比較的明確ですが、「あったか、なかったか」は、考え方にもよる面がありますから、大抵xとなります。

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上記の感じになります。

答えはウとなります。

アにした方もいらっしゃるかもしれません。

これは、長崎という単語を覚えていると、間違えてしまいそうです。

「ただ単語を暗記」していると、間違えてしまうかもしれません。

上記の通り、戦争の最前線基地と交易の最前線基地を同一とすることはほぼありません。

後になって、矛を交えた外国から文句を言われる可能性があります。

時期が近ければ大抵そういうことは「対外関係に配慮して」行わないことが多いです。

少なくとも場所は変えます。

長崎は出島などの比較的平和なイメージで、文禄・慶長の役は戦争ですから、正反対なイメージですね。

歴史を理解し、イメージをすることは記述式だけでなく、選択肢でも役立ちます。

補足です。

文禄・慶長の役は、日本にとってデメリットしかなかった戦いとなりました。

この時、最前線で明や朝鮮と死闘を続け、文字通り「死にかけた」加藤清正ら「武断派」の武将たち。

軍需物資の輸送等の後方指揮をしていた石田三成ら官僚と、清正ら「武断派」の武将の間に、修復不可能なヒビが入ります。

徳川家康(Wikipedia)

この時のヒビをうまく利用したのが徳川家康で、関ヶ原の戦いへと繋がってゆきます。

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