てこのつり合い〜太さが一様でない棒の重心〜 1|中学受験の理科

前回は「てこのつり合い〜太さが一様でない棒〜 3」の話でした。

今回は、重心の話です。

重心は小学校で習うかどうかは、学校のカリキュラム・塾の方針にもよると思います。

算数にも関わるので、あまり難しく考えずに、「重心」を考えましょう。

目次

重心って何?

てこを考えたときに、重心に触れました。

重心とは「モノの重さが一点に集まっている」と考えられる点です。

重さのある棒は「全ての点(場所)に重さがある」ですが、「重心一点に集まっている」と考えることが出来ます。

これが、重心の非常に大事な性質です。

難しいよ。

広がりのあるモノなのに、
「一点に重さが集まる」の?

モノには、基本的に「すべての部分」に重さがあります。

そうだよね。

例えば、棒を二つに切ったら、
それぞれ「重さがある」よ。

重心のない方を切ったら、
「重さがなくなる」の?

それって、変よね。

重心は「あるモノ」に対して、「すべての重さが一点に集まっている」と考える点です。

棒を二つに切ったら、それぞれの棒に重さがあり、それぞれの棒に「新たな重心」が出来ます。

う〜ん。なるほど。

分かったような気もするわ。

重心と釣り合い

今回考えた「太さが変わる=一様ではない」棒の重心を考えましょう。

重心は「モノの重さがそこに集まっている」点です。

「重さが一点に集まっている」ので、ちょうどその点にヒモを結んで吊り下げると、どうなるでしょうか?

これは、分かるよ!

釣り合うはずね。

「一点に集まった重さ」をヒモで引っ張れば、釣り合うはずですね。

「棒の下側が斜め」であることは、ここでは気にしないで、「棒のバランス」を考えます。

「重心に重さが集まっている」ので、その点以外には「重さがない」と考えることが出来ます。

ですから、棒の重心に支点を取ると、「釣り合う」のです。

ということは、てこで釣り合っている
状況と似てるわ。

そうだね。

てこが釣り合っている状況は、「てことおもり二つの重心が支点の位置」と分かります。

面白いね。

重心は「釣り合う点」あるいは「モノの中心点」というイメージを持っていれば良いでしょう。

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