前回は「挫折から自信へ 1」の話でした。
「維新の三傑」西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允もまた、大いなる挫折を経ている話でした。
「挫折を経ている」というよりも、特に西郷は「挫折をバネにしている」とも言えます。
「挫折に次ぐ挫折」の人生で、しかも「自ら招いた大きな挫折」のある西郷。
挫折している期間も長く、その期間に自己研鑽に励みました。

威人紀行でご紹介している後藤新平もまた、大きな挫折をしています。
幕末維新期の戦いにおいて、小学校4~5年生の後藤は大いなる衝撃を受けることになります。
そして、その傷はしばらく続く、大変な思いをしました。

「挫折をバネに」懸命に勉強して、順調になった人生を送っていた後藤。
今度は、さらに大きな苦難が降りかかります。
それでもまた復活して、最後は外務大臣・満鉄総裁・東京市長(都知事)などを歴任しました。

後の世の私たちが、彼らの歴史を見て、感じることはなんでしょうか?
大変だったね、と思うよ。
そうだわ。
そうした苦難を乗り越えたのは、すごいわ。
でもどうやって、乗り越えたんだろうね。
本人たちは、大変な苦労をしたのでは
ないかしら。
「どうやって苦難を乗り切ったか」は、本人にしか分かりません。
また、本人は「苦難の最中」は、とにかく一生懸命もがきながら、苦しんだのでしょう。
西郷隆盛にしても、後藤新平にしても、成人してから大きな挫折がありますが、小学生〜中学生の時にも挫折をしています。
そして、それは「取り返しのつかない(つきにくい)」甚大な傷でした。
その挫折・傷があったからこそ、あれほどの人智を越えたようなパワーと生命力がみなぎってきたと考えます。
小学生〜高校生にとって、目の前の勉強をするのも大変な面があり、試験で判定を受けるのは苦痛の面があります。
「あなたの偏差値は〜です」とか「あなたの合格可能性は〜です」と言われ、良ければ嬉しいです。
しかし、悪いとテンションが下がってしまって、嫌になることもあります。
ただし、試験の成績は「勉強して、巻き返せば復活」出来ることで、「取り返しがつく」ことです。
「取り返しがつかない」ことでは決してないので、一つ一つしっかりと学んで、
次は、頑張って
良い成績を!
次は良い成績を取るわ!
と強い気持ちを持つのが良いでしょう。