前回は「子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 7〜立体・「なぜ?」「どうして?」と聞く・ギザギザを切ってみる体験・共通点を探す視点〜」の話でした。
小さなパーツを作る体験:部分と全体
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank135m.jpg)
戦車が大分できてきて、今回で完成です。
またもや、小さなパーツが出てきました。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank136m.jpg)
上の写真の小さなパーツのギザギザは、僕がカッターで切りましたが、
これは、
なかなか忍耐が必要だ・・・
結構大変でした。
しかも、このペンの太さと似たサイズの小さなパーツを丸める必要があります。
ピンセットを使用して、なんとか作成しますが、綺麗に紙を曲げて、接着するのは難しいです。
上の写真左のパーツを、ペンを使って丸くならします。
そして、右側の円形のパーツを、貼り付けます。
小さいね。
そうだね。
ここ接着するから、見てて。
子どもの集中力が途切れがちになりますが、出来るだけ見てもらいましょう。
世の中の自動車や飛行機などの機械は、大小様々なパーツからできています。
パーツはだいぶ異なりますが、「部分と全体」という意味では似ています。
実際に見て考える大事さ
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank137m.jpg)
なんとか
出来た・・・
これ、どこに
つくの?
どこだと
思う?
作成している側は「作ることで手一杯」ですが、見ている子どもは
どうなるの
だろう?
と、一生懸命考えています。
これは、「見ているから」考えることで、映像ではなく、目の前で見て・体験することが大事です。
目の前にリアルなモノがあることが、脳に刺激を与え、リアリティをもたらします。
読書は「電子書籍より紙の書籍の方が、脳科学的にも良い」のと同じことだと思います。
「出来ているところ」は褒める姿勢
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank138m.jpg)
少し大きなパーツが出てきました。
子どもにも切ってもらいました。
上の写真の、上側2つは子どもが切ったので、少し斜めになっています。
切ったよ。
このあたりは
上手だね。
ここは、もう少し真っ直ぐ
切れるようにしよう
「出来ているところ」は褒めつつ、「もう少し」は軽く是正する方向に話しましょう。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank139m.jpg)
パーツを組み合わせて完成です!
出来たね!
子どもは嬉しそうです。
つくってみて、初めて分かること
一緒に
作ったね!
うん!
やっと
出来た・・・
この戦車は、砲塔や砲台が上下左右に動き、かなりリアルです。
子どもが作成したところは、少し歪んで甘い感じですが、それもまた良しです。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank107bm-1024x768.jpg)
子どもなりに、
ここは、
僕がつくった!
ここは、
僕が切った!
と覚えているでしょうし、一度経験するか、しないかは大きな違いがあります。
「つくってみて、初めて分かること」があります。
「行ってみて、初めてわかること」もあります。
このように「やってみる」姿勢が身につくと、学びにも役立つと思います。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank139m.jpg)
次回は下記リンクです。