前回は「算数の学力アップ学習法 2〜上げるコツ〜」の話でした。
暗記問題等は、概ね「学んだ時間に応じて点数が上がる」にあります。
横軸に勉強時間、縦軸にテストの点数をとってグラフを書くと、暗記関係は概ね下記のようになります。

ここで注意が必要なのは、「学力=テストの点数」ではないことです。
テストは制限時間がありますから、体調・調子にもよります。
テストの点は、テストの点に過ぎません。
暗記は「頑張れば上がる!」ですが、算数は、なかなかそうはいかないものです。
例えば、「つるかめ算」を習いたての時に、つるかめ算の考え方を習得したら、つるかめ算の典型問題は「すぐに解けるように」なります。
しかし、難関校以上の算数は、図形問題にしても文章問題にしても、「基本的な考え方は分かっているけど、それらの考え方をどのように利用して解けば良いのか分からない」のです。

そのため、算数は「学んだ時間に応じて、点数が上がる」にならないことがあります。
ある程度基礎を固めた後の応用問題は、なかなかすぐに解ける様になりません。
応用問題の算数は「一生懸命勉強しても、しばらく学力・点数が上がらない」ように感じる状態が続くことがあります。
勉強すれば潜在的に学力は上がっているのですが、「なかなか具体的な試験の点数に結びつかない」のです。
場合によっては時々点数が下がってしまい、「なんで・・・・・」と「テンションが下がってしまう」可能性があります。

でも、ここでめげないで下さい。
これは、算数の科目の性質上「仕方のないこと」で「多くの方が経験すること」なのです。
算数の学力アップをするには、「中学への算数」の問題を例に「取り組み方」をご紹介しています。
解法・解答が優れていますので、それらの取り組み方はぜひ、ご参考にして下さい。
そして着実に・確実に「考え方」を身につけましょう。
ぜひ、早い段階で「考え方を習得する学び方」をやってみましょう。
そういう「きちんとした学び方」を続けてみましょう。
すぐには効果が現れなくても、2~3ヶ月後には「分かるようになってきた!」と学力アップを実感できるでしょう。