前回は「算数実践 33〜問題 10(1)(図形)「正三角形の作り方」とヒント〜」の話でした。
この問題は非常に大事な問題なので、「あっ、塾でやったことあるよ」というお子様がいらっしゃると思います。
もしやったことがある問題であれば、後半で「改題した」問題があるので楽しみにしていて下さい。
やったことのあるお子様は、「きちんと解けるか」を確認しましょう。
「やったことがあるかどうか」は大事ではなく、「やったことがある問題の考え方を理解していて、自分で解けること」が大事です。
「たくさん問題解いているけど、再度やってみたら出来ない」ではなく、「一度やった問題をしっかり理解すること」そして「一度やった問題がもう一度出たら、出来ること」が大事です。
算数は特に「一つ一つきちんと理解して進む」をぜひ実行して下さい。

この問題の大きなヒントを出しました。
「もともとある正三角形」と「新たに作った正三角形」の頂点同士を結ぶと、「もともとある正三角形」の底辺と「平行になる」事実です。
実は「平行」だけでなく、もう少し大事な性質があります。
「やったことがある」お子様は「それらの性質を覚えていて」解けたかもしれません。
「あっ、これはこの線とこの線が平行だったな」と。
「ある性質を覚えている」ことは良いのですが、それを「既知のもの」として解かないようにしましょう。
「解いたことのある問題の大事なこと・性質」を覚えていたら、「なぜかな?」ともう一度考えましょう。
問題10の場合、先ほどの「平行」です。
もし、この事実を「知っていた」なら「平行となる理由」を説明できますか?
きちんと理解しているかを確認しましょう。
そうして地道に「一つ一つ考え方をきちんと理解してゆく姿勢」が、算数の学力アップへの「遠回りなようで、最も確実な近道」です。