子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 5〜立体感・図形の類似性・似ている考え方・発見する楽しさ・「当たり前のこと」を発見・アインシュタインと「不思議に思う気持ち」〜|創造力と想像力

前回は「子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 4〜立体感・「うっかり間違える」大事な経験・一度やってみる大事さ・物の形が変化する経験〜」の話でした。

目次

図形の類似性

戦車の大体の形が出来てきました。

実はここからが、細かなパーツが多いです。

これから切る厚紙の用紙を見ると、

これを全部切るのは、
大変だ・・・

と思いますが、子どもも楽しんでいますので、やってみましょう。

砲台に乗る砲塔などを製作してゆきます。

結構小さな部材ですが、切れそうなパーツは、子どもに切ってもらいましょう。

これ切るの、
難しいよ。

少しずつ
切ってごらん。

上の円の外周は、ちょっとイビツですが、子どもが切りました。

内側の円はハサミでは切れないので、僕がカッターで切りました。

前も似たような、円柱タイプのパーツがありましたが、円周がギザギザになっていて、円が貼れました。

さっきと
似ているね。

そうだね。
ギザギザが一緒だね。

複雑に見えるパーツも、同じような作りがあることを発見してもらいましょう。

「似ている考え方」に気づく大事さ

小学校・中学受験で、学ぶことはたくさんあります。

「似ている考え方」や「共通する考え方」があります。

そういうポイントに自分で気づくと、楽しいですし、学力も上がるでしょう。

小さなパーツが出てきました。

比較できるように、上の写真では、細いペンを置いています。

このギザギザを
切るのが大変だった・・・

こういう小さなパーツを切るのは、結構時間かかります。

丸めて留めると、円錐の一部のような立体になりました。

パーツが小さいので、少しピンボケになってしまいました。

発見する楽しさ:「当たり前のこと」を発見

小さなパーツを回して止めたりして、上の状態になりました。

これは、
なんだろう?

なんだと思う?
ちょっと考えてみて。

細かな作業が続くので、子どもは少し飽き気味になります。

少し考えてもらいましょう。

細長いね。

すごく
小さいね。

これ、
つながるのかな?

「小さい」などは、見れば分かる「当然のこと」です。

子どもは色々と考えていて、

「小さい」のは、当たり前だから、
言っても仕方ないかな・・・

と考えたりします。

なんでもいいから、
気づいたことをいってみて。

と、何かを言うことを促すことも大事です。

そして、自分で「発見すること」を楽しんでもらいましょう。

「発見する楽しさ」は、理科などへの興味では最も大事なことです。

アインシュタインと「不思議に思う気持ち」

物理学者 Albert Einstein(Wikipedia)

アインシュタインは子供の頃、父親からコンパスを与えられて、

これは、
なに?

おもちゃ
かな?

あれ?
ずっと針が同じ方向を向いているよ。

どうして
だろう・・・

と不思議に思いました。

この「不思議に思う気持ち」が、アインシュタインが物理へ向かうきっかけの一つだったのでしょう。

上記の部品は、手で作成するのが難しく、ピンセットを使って製作しています。

ピンセットは、小学校4年生くらいから実験で使うのでしょうか。

上皿てんびん(有限会社 八幡計器)

小学生の頃、上皿天秤に「1g、それ以下の重さ」の薄いアルミの板をピンセットでつまんで乗っけたら、

あっ、
乗っけすぎた・・・

なんて思ったことは、いい思い出です。

子どもにも、ちょっとピンセットを使ってもらいましょう。

なんか、
面白いね。

こうすると、
小さなパーツもつかめるね。

カッターなど危険な道具以外は、子どもにどんどん使ってもらうのが良いと思います。

子どもなりに、

これは
なんだろう?

「これはなんだろう?」と不思議に思って、考えることが大事です。

ペーパークラフト「戦車ティーガーI」(歴史群像 学研)
新教育紀行

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