子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 6〜立体の作り方・小さなパーツ・似ている部分・類似性・考える姿勢〜|創造力と想像力

前回は「子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 5〜立体感・図形の類似性・似ている考え方・発見する楽しさ・「当たり前のこと」を発見・アインシュタインと「不思議に思う気持ち」〜」の話でした。

目次

小さなパーツから興味へ

かなり小さなパーツが、たくさん出てきました。

小学生の子どもが、図工などで扱うサイズを考えると、小さすぎるレベルです。

何これ?

なんで、
こんなに小さいの?

子どもは興味津々です。

そうだね。
とても小さいね。

「小さい」など予想外のことを、子どもと一緒に楽しみながら、進めてみましょう。

「どういう形になるか」を考える:考える姿勢

少し複雑な形状のパーツです。

これは、子どもがハサミで切れないので、僕がカッターで切りました。

周囲のギザギザがポイントで、それらを織り込んで接着します。

これは、
どんな形になると思う?

分からないよ。

ほら、
ここがこう繋がるんじゃない。

ギザギザといえば、タイヤの時もギザギザがありました。

ギザギザの部分をうまく貼り合わせると、

円柱のタイヤが出来ました。

ギザギザが
似ているね。

ギザギザのところは、
さっきのタイヤと同じ感じじゃない?

そうかも・・・

子どもは、なかなか分からないかもしれません。

せっかく作るので、「どういう形になるか」を考えてもらいましょう。

分からなくても「考えてみる」姿勢が、大事です。

ちょっと複雑な形状の立体ができました。

側面が少し湾曲しています。

細いタイプのボールペンと並べて、このサイズですから、作るのは結構大変です。

やっと出来てきた・・・

プラモデルでは普通に見受ける、「少し湾曲したパーツ」が紙でも作れるのが不思議です。

「似ている部分」と類似性

これは、少し大きめで、分かりやすい形です。

これは、
どんな形になると思う?

分からないよ。

子どもは「確信の持てること」でないと、「分からない」と言います。

これは、
さっきのところと似てない?

あっ、
そうだね。

「似ているところ」などを教えて、考えてもらいましょう。

「似ている部分」や類似性を考えることは大事です。

きれいな直方体のパーツが、組み上がりました。

広さは結構ありますが、高さが細いペンの半分ほどなので、折り込むのが大変です。

ピンセットで、丁寧に貼り込んでいきます。

また、
小さなのが出てきた。

この小さなギザギザをカッターで切るのは、結構手間と時間がかかります。

この頃になると、子どもが飽き気味になってくるのですが、

切るから、
見てて。

と切るのを観察してもらいましょう。

紙が小さな立体になり、その立体が組み上がってゆく」体験は、大人も面白いです。

ペーパークラフト「戦車ティーガーI」(歴史群像 学研)
新教育紀行

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