前回は「過去問から学ぼう〜歴史・地理と記述の問題〜 8」の話でした。

問6の問題を考えるときに、上記のような直線を引きました。
「大体の傾向を表現する」ことが大事ですから、この直線を引かなくても良いでしょう。
「過去問を解く」だけのスタンスであれば、「答えをつかむ」ことが大事です。
記述式問題の過去問に取り組むときは、色々と考えてみましょう。
直前期には、
たくさん問題
やらなきゃ!
もっともっと
沢山の解法を頭に入れよう!
という気持ちになりがちです。
それは誰しも同じで、中学〜大学受験のみならず、大人が受ける資格試験等でも同じです。
ここで、「記述式」と「選択式・解答のみ」の問題への違いを考えてみましょう。
「選択式・解答のみ」は「知らなければ解けない」ので、出来るだけ沢山取り組んだ方が良いでしょう。
「記述式を出題」する学校側は、何を求めているのでしょう。
書く力、かな。
文章力、かしら。
「書く力」「文章力」も大事ですが、出題者が最も問いたいのは「考える力」です。
特に武蔵は「中学受験時に何を知っているか・何が出来るか」は、あまり興味がありません。
それは、
武蔵中高の6年間で
色々と知って、出来るようになって欲しい。
と考えていて、
そのためには、「考える」姿勢を
持つ生徒が欲しい。
のです。
武蔵以外の学校は、内情が分かりませんが、同様の出題をする麻布なども同様でしょう。
記述式問題は、「数をこなす」よりも「一題一題深く考える」ようにしましょう。
今回、上記のような直線を引きました。
他にも、何か「特徴がわかる直線」が考えられませんか。
難しいよ。
出来るかしら。
シンプルに、少し考えてみましょう。

例えば、下記のような直線が考えられます。

「都・県外の進学率=都・県内の進学率x2」の直線です。
茨城・栃木・埼玉の三県は、男女共に「都・県外の進学率は、都・県内の進学率の2倍より大きい」です。
つまり、大学へ進学する同学年の2/3以上が「県外の進学」となります。
これは、大きな特徴だね。
面白いわ。
こうして、グラフを色々と読んでみて、「面白い」と思う気持ちが大事です。
赤と青の直線の間に、
「全国」がある。
そうですね。
「全国」は「全体の平均」なので、全体的に中間的な位置になります。
このように直線を引いてみたり、色々と考えてみましょう。
他にも線を引いてみると、色々な特徴がわかります。
もう一本は、明日お知らせするので、考えてみましょう。