過去問から学ぼう〜歴史・地理と記述の問題〜9|武蔵中2022年社会・中学受験

前回は「過去問から学ぼう〜歴史・地理と記述の問題〜 8」の話でした。

2022年武蔵中学 社会

問6の問題を考えるときに、上記のような直線を引きました。

「大体の傾向を表現する」ことが大事ですから、この直線を引かなくても良いでしょう。

「過去問を解く」だけのスタンスであれば、「答えをつかむ」ことが大事です。

記述式問題の過去問に取り組むときは、色々と考えてみましょう。

直前期には、

たくさん問題
やらなきゃ!

もっともっと
沢山の解法を頭に入れよう!

という気持ちになりがちです。

それは誰しも同じで、中学〜大学受験のみならず、大人が受ける資格試験等でも同じです。

ここで、「記述式」と「選択式・解答のみ」の問題への違いを考えてみましょう。

「選択式・解答のみ」は「知らなければ解けない」ので、出来るだけ沢山取り組んだ方が良いでしょう。

「記述式を出題」する学校側は、何を求めているのでしょう。

書く力、かな。

文章力、かしら。

「書く力」「文章力」も大事ですが、出題者が最も問いたいのは「考える力」です。

特に武蔵は「中学受験時に何を知っているか・何が出来るか」は、あまり興味がありません。

それは、

武蔵中高の6年間で
色々と知って、出来るようになって欲しい。

と考えていて、

そのためには、「考える」姿勢を
持つ生徒が欲しい。

のです。

武蔵以外の学校は、内情が分かりませんが、同様の出題をする麻布なども同様でしょう。

記述式問題は、「数をこなす」よりも「一題一題深く考える」ようにしましょう。

今回、上記のような直線を引きました。

他にも、何か「特徴がわかる直線」が考えられませんか。

難しいよ。

出来るかしら。

シンプルに、少し考えてみましょう。

例えば、下記のような直線が考えられます。

2022年武蔵中学 社会

「都・県外の進学率=都・県内の進学率x2」の直線です。

茨城・栃木・埼玉の三県は、男女共に「都・県外の進学率は、都・県内の進学率の2倍より大きい」です。

つまり、大学へ進学する同学年の2/3以上が「県外の進学」となります。

これは、大きな特徴だね。

面白いわ。

こうして、グラフを色々と読んでみて、「面白い」と思う気持ちが大事です。

赤と青の直線の間に、
「全国」がある。

そうですね。

「全国」は「全体の平均」なので、全体的に中間的な位置になります。

このように直線を引いてみたり、色々と考えてみましょう。

他にも線を引いてみると、色々な特徴がわかります。

もう一本は、明日お知らせするので、考えてみましょう。

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