実験問題攻略法 8〜コツと解き方・グラフをしっかり読んで理解・問題の箇所に線を引く・グラフを自分流に理解・濃い鉛筆で明確に描く〜|中学受験・開成中・過去問・理科

前回は「実験問題攻略法 7〜コツと解き方・実験しているイメージ・過去の実験を思い出す・グラフに描きこむ・変化を矢印で視覚化してイメージ・グラフの曲線と直線・シンプルに考える姿勢〜」の話でした。

目次

問題の箇所に線を引く:グラフを自分流に理解

f:id:Yoshitaka77:20211218073528j:plain

開成中学校の2019年理科の問題4です。

今回は問6を考えてみましょう。

f:id:Yoshitaka77:20211218073600j:plain

長い棒の端を熱して、600℃にしたら加熱をやめました。

今回は3秒後の話ですから、3秒後の曲線を追ってゆきましょう。

金属棒4では、1.2〜1.4mくらいのところで、1〜5秒の曲線の上下が入れ替わっています。

こういう「曲線が入れ替わっている」時は、曲線を追うのでなく「上下が入れ替わっている後」を考えてみましょう。

曲線を追うと、

あれっ?
これだっけ?

と混乱してしまい、時には間違った曲線を追ってしまうこともあります。

「3秒後に50℃になっている点は」と探して、50℃のところに横に線を引くのが良いでしょう。

実験問題のコツ:グラフ

・問われている温度・重さ・長さのところに、線を引く

・グラフに書き込んで「視覚化」して理解

交点を追うと「左端から3m」です。

f:id:Yoshitaka77:20211219072534j:plain

濃い鉛筆で明確に描く

みなさんは、HBの鉛筆をお使いでしょうか。

僕は小学校5,6年生の時は、「基本HB」だったように思います。

こういうグラフに線を描くときは、HBではなく、2Bくらいが良いかもしれません。

それは、「2Bの方がHBより線が濃くハッキリ見える」また「柔らかい鉛筆で、線を引きやすい」です。

実験問題のコツ:グラフ

・少し濃い鉛筆で、はっきり線を引いてみる

・勉強しているときは色鉛筆もOK→試験前は黒鉛筆のみ

HBのみではなく、2Bも使ってみるのも良いかもしれません。

子ども次第ですから、判断は親と子どもで相談してみましょう。

グラフをしっかり読んで理解

f:id:Yoshitaka77:20211219073629j:plain

次に進んで、同じように考えましょう。

ここでも、1〜5秒後の曲線に番号を振ります。

金属棒4の曲線とは異なりますので、各番号を△としましたが、試験場では○で良いと思います。

同様に「3秒後」「50℃」で線を結ぶと、3.7mと分かります。

以上から、下記のように答えが分かります。

f:id:Yoshitaka77:20211219073901j:plain
f:id:Yoshitaka77:20210923093025j:plain

実験問題は、「実験の状況を把握して・イメージ」して「グラフをキチンと読む」をやれば比較的得点しやすいです。

「実験問題はちょっと苦手」というお子様がいたら、前回と今回の2問の考え方をよくご理解下さい。

実験問題が出たら「出来る!」と考えるようにしたいです。

最後に、補足の問題です。

「実験棒4と実験棒5のうち、どちらが熱を伝えやすいですか。理由も書いて下さい。」

グラフをよく見て、少し考えてみて下さい。

近日、答えをアップします。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次