前回は「住まいから日の出を見てみよう」の話でした。
今回はノートの話です。
ノートの取り方がきれいなお子様、そうでもないお子様、色々ですね。
ノートがきれいなお子様は、「思考が整理されている」のでしょう。
それはとても良いことです。
子供が書いているノートは、大人が見れば一目で状況が把握できます。
「ああ、ここが良く分かっているな。」とか「ここの部分があやふやだから、問題が解けないのかな。」とか。
中学校側の立場で考えると、記述式試験の良いところはいくつかあります。
1. 答えのみだと◯かxかになってしまいますが、記述式だと途中の過程にきちんと点を与えられる。
2. 答えがあっていても、実は考え方が間違っている場合があり、より正確に学力が測れる。
3. 自由に書いて・描いてもらうことで、「何をどの程度分かっているか」「どのような考えの人物か」が明快に分かる。
他にもありますが、基本的には上記の内容です。
記述式は採点の負担が大きいです。
採点する教員としては答えだけを◯、xする単調作業よりも結構楽しんでいる面もあると思います。

興味深い記事がありました。

詳しくは記事をご覧いただきたいですが、「ノートを作成する大事さ」の話です。
演習プリントに書き込むことを、僕は否定はしませんが、余白を気にせず自分のノートに自由に書いて・描いてみることは大事だと思います。
ノートをつくって、自分の好きなように、どんどん書いて・描いてみましょう。
ただ、「きれいにつくる」とか「きれいに書く・描く」は気にしないほうが良いです。
のびのびと好きなように書いて・描いてみましょう。
中学受験のお子様で、「答えのみが多い」学校は「自分さえわかれば良い」のです。
ただ、書き方が整理されているほうが、問題は解きやすくミスも減るので、ゆくゆくは整理されたほうが良いでしょう。
「記述式が多い」学校の方は、「整理された内容」の方が当然望ましいです。
しかし、「整理されている」「きれいな」ノートを早い段階で目指しすぎる必要はありません。
「理解する」「覚える」「習得する」を重視して、「整理されている・きれいなノート」は考えないようにしましょう。
学力がついた後に、思考がどんどん整理されてゆきます。
その過程で自然と「整理された記述」が出来るようになるのが望ましいです。
「整理されていること」を無理に目指す必要はないでしょう。
大事なことは、「整理すること」ではなく「理解すること」です。