前回は「理科の学力アップ・成績アップのコツ〜問題を解く・状況を想像・描く〜」の話でした。
描く大事さ:動くモノが2つ以上ある時
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Pulley136m-1024x724.jpg)
かっ車の問題を例に、「描いてみること」の大事さをご紹介しました。
かっ車の問題は、コツが分かれば比較的分かりやすいのですが、かっ車が2つ・3つと増えてくると、
かっ車を描いた方がわかるけど、
たくさんあると・・・
困ってしまい、
分からなくなってしまう・・・
動くものがたくさんあると、難しく感じてしまいます。
誰しも「動くものが一つ」までは、対応するのが比較的楽です。
それが「動くものが2つ以上」になると、その動きを追うのは大変です。
「目が2つあるから、2つのモノが追える」ことにはならず、意識は一つに集中しがちです。
動いているモノを止める「鉄則」への考え方
算数で、「2つ動くときは1つを固定する」定石の考え方があります。
この時は、
1つを
固定していいの?
という疑問から、「片方を高速で動かす」考え方をご紹介しました。
そもそも、「動いているものを止める」のが「鉄則」ですが、普通は、
なんで動いているモノを
止めていいの?
動いているから、困るのであって
「止める」のは、おかしいでしょ・・・
と感じるのが「普通」だと思います。
そこで、「止める」が分かりにくいときは、「片方を超高速で動かす」考え方も良いと思います。
A,Bの二つが動いている時、「Aがゆっくり動き、Bが超高速で動く」イメージです。
大きく描くと段々わかる
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Pulley139m-1024x724.jpg)
かっ車が、たくさん動いて分かりづらい時、動く長さが「少し」だと図を描いても分かりにくいです。
動く長さを長くして、大きくして描いてみましょう。
なんでも、大きい方が分かりやすいです。
大きく描いた方が、
分かりやすい・・・
おもちゃ・プラモデルも「大きい方が断然わかりやすい」です。
うんうん。
ガンダムの大きなプラモデルを見たことある・・・
おもちゃ屋さんで飾ってあったのを見た時、
すごいな〜って思った。
大きいガンダムは、細かなところも
作られていて、すごくリアルだった!
小さいプラモデルは、作るのが大変ですし、細かなところは表現するのが非常に大変です。
大きいプラモデルも大変な面がありますが、パーツが大きい方が作りやすい面があります。
とにかく、大きな紙に大きく描いてみましょう。
「少し大きすぎかな?」くらいが、ちょうど良いでしょう。
小学生は「自分なり」にノートに描くのが良いでしょう。
時には、大きな紙に描いてみるようにしてみましょう。
小学生は馴染みが薄いですが、A3のコピー用紙に「大きく描いてみる」と良いでしょう。
大きく描いてみたら、
ちょっと分かる気がしてきた!
中学生以降、大きなプラモデル作ることを楽しみにして、今は勉強してみましょう。
僕も小学生の頃、最初は「かっ車の問題」がよく分からず、
なんで
こうなるの?
と思いました。
こういう問題は分からないと、どんどん苦手意識が増えてしまいます。
そうなってしまうと、「もう嫌!」みたいになってしまいます。
親も一緒に描いて考える姿勢
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Pulley110m-1024x724.jpg)
塾などで子どもが習ってきて分からないとき、親も一緒に描いて考えてみましょう。
ここがこうなって、
〜でしょう。
と言われても、子どもは
分からないものは、
分からないんだ!
なのです。
親も解答などをみながら、
このかっ車が、
こうなって・・・・・
と一緒に考えてみましょう。
「問題の解答を見てわかる」のと、「実際にやってみる」では大きく違います。
親も一緒にやってみれば、
意外と
難しいな・・・・
と感じることもあるでしょう。
そういう意識を子どもと共有しながら、一緒に描いて学んでみましょう。
そして、子どもが
あっ、
なんか分かる気がする・・・
そういう自分で考えた結果の「わかる気」「わかった気」が大事です。
これは、「解答を見て、わかった気」とは大きく異なります。
「本質的な何か」が「わかった気」になった時、学力が飛躍的に上がるでしょう。
そういう気持ちを少しずつ積み重ねていく事が、確実な学力アップにつながるでしょう。
次回は下記リンクです。