前回は「記述の良い書き方と勉強法〜キーワードを軸に展開・「自分の意見を述べる」こと:求められている「答え」と意見・子どもが「書く文章」にバツをつけない姿勢〜」の話でした。
算数・理科の記述のコツと勉強法:思考の流れを表現
算数や理科で「想定される答え」がある記述式問題は、まずは「答えが分かる」ことが大事です。
答えが分からなければ「記述しようがない」のも事実です。
そうなんだよね・・・
だから、結局「解けるようになる」ことが先なのかな・・・
記述式の算数・理科は、社会よりも「答えの方向性や軸」が明確である傾向があります。
上のてんびん算の問題では「混ぜて半分」が最も大事なポイントです。
上のような食塩水を混ぜる絵を描いて、「思考の流れを表現」すると良いでしょう。
記述の算数は「誤っていても解答に辿り着いている」ことが望ましいと感じる方もいるかもしれません。
上記のように「食塩水を混ぜる」ことを図解して考えることは、大事な理科的思考です。
途中で終わっていても、
時間切れで、
ここまでかな・・・
大事な方向性が
分かっているから、3点ほど上げよう・・・
となるでしょう。
上の例では「混ぜて半分とは?」と「説明のために記載」しています。
これを「答案に書く」ことの是非はあるかもしれませんが、僕は「良い」と思います。
答案ではなく、
メモ書きに過ぎない。
という意見もあるかもしれませんが、「何を考えているのか」が明確なことは良いことです。
記述式は「分かること・理解していること」は途中まででも良いので、ハッキリ書いてゆきましょう。
・図や絵を描いて「考えていること」を表現
・思考の流れをメモなどで書くことは、記述力だけでなく学力アップにつながる
メモ書きでも走り書きでも書く:採点者が考えていること
記述式の多い学校の教員・採点者は、
この子は、どのように考えて
いるのだろう?
「記述式の採点」で子どもが、
何を考えていて、
どこまで理解しているか?
を答案から一生懸命読み取って、点数をつけます。
途中で終わっても、端的でもメモ書きでも良いから「とにかく表現する」ことが大事です。
「分かっていても」書いていないと「読み取りようがない」のです。
白紙、あるいは白紙に類ずる答案では採点者は、
これは
X(バツ)にせざるを得ない・・・
のが現実です。
書いている途中に、
はい、
終わり!
と試験が終了になってしまうかもしれません。
その場合でも、走り書きでも良いので、
僕は、
ここまでは分かっているよ!
私は、
ここのあたりは分かってます!
と表現しましょう。
「書くこと」に慣れる姿勢
そのためには、「書くこと」を好きになって欲しいです。
塾のテキストや模試などで「記述式」問題の答案を書いた結果、
あ〜あ、
X(バツ)だった・・・
私は、
半分の点だった・・・
そういう時、がっくりしないようにしましょう。
大事なことは、試験当日に出来ることです。
その前に「出来るか、出来ないか」は大きな問題ではないのです。
小学生新聞など読んで、子どが自由に意見を書いてみたことに、
この辺は
いいんじゃない!
親は暖かめに◎や○、あるいは△をつけてあげましょう。
そして、塾などでxをもらってきたら、
でも、
一生懸命書いたじゃない。
もう少し、
このポイントを書けるようになるといいね!
と褒めてあげましょう。
模範解答や
考え方を学んでみましょう。
と、子どもと一緒に、子どもの書いた答案と模範解答を一緒に読んでみましょう。
・問題文の文章内のキーワードを拾い出す
・キーワードを軸に文章で表現されている内容を「自分なりに理解」して展開する
そして、少しずつ「書くこと」に慣れてきて、
自分の考えていることを書くのは、
楽しいかも。
ポジティブな気持ちになるといいです。
そういう気持ちになると、記述式問題が得点源になるでしょう。