前回は「記述問題のコツ・書き方 2」の話でした。
「記述が苦手」な小学生が多いのは、小学校教育で「自分の意見を述べる」ことをしていないからです。
小学校のテストで暗記したことを書いて○、xを受けて点数と成績が出ます。
中学受験のための塾に通うと、さらにテストが増えて○、xがたくさん出て、点数が出て「偏差値」まで出てきます。
子供の立場から考えると「○が欲しい。xは嫌だ。」が当然だと思います。

小学校低学年から塾に行っているお子様は、塾が記述式を課しているかもしれません。
小学校でやってないことなので、低学年から塾でやっていても
イマイチ何を書けば良いか、
分からない・・・
から
記述は苦手・・・
に感じてしまうのです。

何を書けば○なのか。
を考えてしまうから、書けなくなるのです。
まずは子どもに好きに書いてもらって、褒めてあげましょう。
良かったら◎か○で、的外れだったら△、そしてxはつけないようにしましょう。
塾などで中学入試の「模範解答」が出ていますが、それが本当に「模範解答かどうか?」は分からないのです。
解答を作成している方々の能力は高いでしょうから、「的外れ」であることはないでしょう。
しかしながら、その「模範解答」を実際にある学校の採点者に出したら「満点かどうかは不明」なのです。
今年の麻布中の入試問題では、移民問題に対して「いかようにも回答できる」出題がありました。
「いかように回答できる」とは言え、「麻布として評価する」基準が明快にあって、それをもとに採点しているのでしょう。
ウクライナで戦争が始まり大勢の移民・難民の方がいらっしゃる中、非常に大事な問題です。
麻布の試験において、自由に書いた答えが「麻布として受け入れられない内容」はxかもしれません。
余程思想に偏りがある場合を除き、「はっきり意見を自分の意見を書くこと」は入試においても、高く評価されるはずです。
「○,xを気にしないで」自由に書いてみること、記述問題対策は、そこから始まります。