前回は「本番では気持ちは一点に集中して、テストは一点に集中しないようにしましょう!」の話でした。
問題2の例
試行錯誤して解法Aの方針で「いけそうだ!」と思うけど、もうすぐ時間切れです。
「わかっているところまで」はきちんと表現しましょう。

この例では問題文の比しか書かれてなく、自分で求めた比は何も書かれていません。
しかし、線を延長する発想が出来ていて、肝心の相似三角形を見出す補助線もきちんと引かれています。
最も大事なポイントは押さえられていて、解答に辿り着ける痕跡は明確に分かります。
「まだ解答のはじめにすぎない」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
少なくとも、カラーのある名門校の数学教師がこの答案を「0点」にする事はないでしょう。
むしろ、考え方としては「与えられた図形内で収まっている」解法Bの方針よりも、発展性があるように感じます。

考えていることは、どんどん書こう
懸命に取り組む姿は微笑ましく、そういう努力をする子は、どの学校も「欲しい」のです。
塾の模試では、上記のような例は「0点」になるかもしれません。
塾の考え方次第です。
模試は懸命に取り組むべきですが、模試は「点数をつけて合格力を測る」です。
入試は学校が「欲しい生徒(人材)」を選出するプロセスです。
「生徒を採用する側」であれば、成績だけが判断の基準にはならないと考えます。
単純な成績優秀者だけでなく、「将来的に発展しそうな子」を採用(入学)したくなるものです。
「なんらかの特殊才能がありそうな」生徒に、
ぜひ入って欲しい。
本質的なことでもあると考えています。
懸命に取り組んでいる姿を、堂々と目一杯表現して「学校側が欲しい人材」になってみましょう。
僕は一生懸命、
この学校に入るために努力してきました!
これだけの力を持っています!
と紙の上でアピールしてみるのです。
そういうアピールのある回答をみると、採点者は「」
よし、
一生懸命頑張ったね!
と点をあげたくなるものです。
そして、合格へ一気に近づいてゆきましょう。