回路のわかりやすい考え方 4〜回路全体をイメージ 2〜|中学受験の理科

前回は「回路のわかりやすい考え方 3〜回路全体をイメージ 1〜」の話でした。

目次

合成抵抗を求める

回路を流れる電流・電圧の全容が分かりました。

今回は、合成抵抗を考えてみましょう。

「合成抵抗」って難しく感じるよ。

公式は暗記したよ。

「合成抵抗」というと、確かに「難しそうな」言葉ですね。

名前の通り「合成した」だけで、「抵抗をまとめる」とイメージしましょう。

回路をA,Bに分けて、順次考えましたが、回路が下のようですと、すぐに分かりますね。

同じ電池(電圧)で、「抵抗が1つだったら、どうなるか」を考えます。

これを「基本的回路」と呼びましょう。

「基本的回路」の電流と、先ほどの回路の電流を比較しましょう。

同じ電池(電圧)なので、等式が出来ます。

すると、「基本的回路」の電流と、先ほどの回路の電流の関係式がわかります。

これまで考えてきた、AとBの部分をまとめて「一つの抵抗だったら」と考えましょう。

でも、一つじゃないよね。

「まとめたら、どうなるか」をイメージしましょう。

それが「合成したら、どうなるか」です。

基本的回路と比較すると、同じ電圧で電流が、6/7倍になりました。

そこで、電流x抵抗が同じですから、抵抗は逆数の 7/6倍になります。

この7/6を「合成抵抗」と呼びます。

これで、合成抵抗が分かったわ。

こういうことだったのね。

公式を理解する大事さ

算数実践で、「公式を考える・理解する大事さ」をご紹介しました。

理科も同様で、電気・かっ車などの「公式」は理解しましょう。

電気は、基本を学んだ後に「合成抵抗は、この逆数とこの逆数を足して、そして逆数にすると求まります」と教わります。

「こうすれば求まります」は、試験では有用ですが、最も大事な「理科への好奇心」が失われます。

公式を使うとパパッとできる問題もありますが、上記のように「原理的に考える」としっかり、全て分かります。

理科はイメージして、描いて、全体を理解するようにしましょう。

複雑な回路の問題も、慣れると抵抗と電流の関係から、短い時間で全容が把握できるようになります。

それには、最初は描いて、しっかりイメージが大事です。

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