前回は「細かなプラモデルを作る体験 2〜プラモデルの自由度と子どもの個性・軍艦を作成する経験・意外と柔らかいプラスチック〜|鍛える創造力」の話でした。
丁寧に上手く接着:「失敗も経験」という発想

小学校低学年の子どもと一緒に、軍艦のプラモデルを作り始めました。

これは、パーツが
思ったより小さいな・・・
筆者は戦艦や空母のプラモデルを作ったことがありますが、今回の駆逐艦は初めてと思います。
「軍艦の花形」とも言える、戦艦や空母と比較すると「ちょっと地味」なのが駆逐艦です。
非常に精巧に作られたプラモデルは、精巧な分、パーツが非常に細かくなっています。



出来て
きたね!
ペーパークラフト・戦艦大和(上記リンク)と比較して、工程が少ないので、大分できてきました。
大砲などを、どんどん接着してゆきます。



どう接着するか、
一度置いてみて。



うん。
これでいいかな?





うん、
いいじゃない。
プラモデル作成に慣れてくると、説明書を見ながら大体イメージできます。
慣れるまでは「すぐに接着剤をつける」のではなく、事前に確認すると良いでしょう。
接着剤をつけずに、まずは「どう接着するか」を確認するようにしましょう。
接着剤をつけると、



あっ、間違えて
つけちゃった・・・
気持ちも焦ってしまい、上手くゆかないこともあります。
普通のプラモデルの接着剤は、それほど乾燥は早くないです。
悩んだり、しっくり接着できないと、接着がうまくゆかず「接着剤の跡が残る」こともあります。
そういう「失敗もまた経験」です。
上記リンクでは、「上手くロケットが飛ばない」失敗談の話をご紹介しています。
そういう「接着剤の跡が残る」ことがあったら「次回はうまくやろう!」と考えましょう。
接着面の確認:向きと窪みのチェック


また、接着剤をつけないで「接着を確認する」ことは、「接着面をよく見る」ことになります。



ほら、ここの窪みの形と、
ここの形が一緒でしょ。



あ、
本当だ・・・



同じ形に入れると、
上手く、はまるね。



そうだね・・・
こうすると良いんだね・・・
接着剤の接着面は、平らではなくて、大抵は窪みや穴があります。
その「窪みや穴がガイドになって」接着することは、大人にとっては「見慣れたこと」です。



ここに
パカっと入れてみて。



上手くピッタリ
入ったよ!
この穴や凸凹の窪みを見て、「ああ、こう作るんだな」と考えることは大事だと思います。



向きを
逆に入れてみて。



う〜んと、
上手く入らないよ・・・
プラモデルは、「向きなどを説明書通り」に作成すれば、上手く出来る様に作られています。
一方で、少し分かりにくい部分もあります。
そういう部分の接着は、接着面に工夫がされています。
そして、「しっかり正しい向きになる」様に、くぼんだりしています。



これって、
面白いね。
この「窪み」などは、プラモデル作成の大事な部分です。
そして、見方によっては「一つ一つの工程の鍵」になります。
次回は下記リンクです。