前回は「『合格を目指す』と『偏差値を上げる』こと 2」の話でした。
今回は、中学受験するお子様の家庭と偏差値の話です。
11年前ですが、気になる記事がありました。

この記事では、「家庭の所得と、子供の偏差値がほぼ比例する」という結果が出ています。
「中学校の偏差値」は11年の間に変わっている学校もありますが、最近も似たような調査結果があると思われます。

この調査結果では、中盤でやや相関関係が少なくなっています。
概ね「家庭の年収が高い方が、合格校の偏差値が高い」と言えるでしょう。
このグラフを見ると、家庭の所得と「偏差値」の間に大きな相関関係があるように思われます。
最近もこのような傾向があるとすると、「教育環境の格差」の顕在化とも考えられ、良いことではないと思います。
これは世界的にも「収入にゆとりがあれば、コストを気にせず、子供に様々なことを学ばせることが出来る」です。
現実的には「ある程度はやむ得ない」と思います。
ここまで明確な相関関係があることは、「教育の平等」という理念からすると、非常に良くないことであります。
「偏差値=学校の良さ」では、決してないでしょう。
様々なご家庭の子どもには、出来るだけ平等なチャンスのもとに、切磋琢磨して欲しいと考えます。
塾・模試・教材等、実に様々お金がかかります。
誰しも「こっちの塾の方が良いのでは」とか「こちらの教材・参考書の方が良いのでは」と色々と迷う気持ちがあります。
変更すると余計にコストがかかりますし、最も大事なのは「お子様の軸がブレてしまう」可能性があります。
費用も「やるべきこと」も集中しましょう。
グラハム・ベルも、集中することの大事さを言っています。
特に新小学校6年生は色々なことに手を出さず、早めに軸を決めるのが良いでしょう。
早い段階で「この塾」や「この教材」と決めて、それを一生懸命やってみるのが志望校合格への最短の道です。