算数と方程式の話 1|中学受験

前回は「算数の学力アップ学習法 2」の話でした。

今回は、「算数と方程式の話」です。

中学受験の算数を解く際に「方程式を教えるべきか、どうか」という話があります。

方程式といっても、一次方程式と二次方程式では難易度が異なりますし、未知数の数によっても、だいぶ変わります。

まずは一次方程式の話にしましょう。

多くの方が気づいていらっしゃると思いますが、実は中学入試算数においては一次方程式が「普通に」使われています。

あの①と未知数を置く解き方ですね。

「未知数をx」としても全く同じ考え方なのですが、「x」と言われると小学生は難しく感じてしまいます。

そこで、①を「まるのいちと置きましょう」と未知数設置・立式して解くのです。

場合によっては、2つか3つの未知数を「方程式とは考えずに」設置して解いていることもあります。

「方程式とは言わずに、代数的考え方で解く」のは良いことですから、この考え方は標準として良いと思います。

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子供にとって①などは、「ケーキの数」とかと同じように考えられますから、それほど負担に感じないと思います。

方程式に関して、興味深い記事がありました。

詳しくは記事をご覧頂きたいですが、記事の通り「方程式で出来る」と子どもに伝えるのは、お勧めしません。

非常に算数の学力が高く「数学的発想にまで踏み込んでいる一部の例外的なお子様」は「方程式で」で良いと思います。

算数は結構奥深くて、ある程度数学ができる人でも解けない問題が多数あります。

小学生は小学生らしく」が良いでしょう。

「算数は算数らしい」柔軟な発想で、子どもには学んで頂くことをお勧めします。

新教育紀行

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