前回は「算数の学力アップ学習法 2」の話でした。
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今回は、「算数と方程式の話」です。
中学受験の算数を解く際に「方程式を教えるべきか、どうか」という話があります。
方程式といっても、一次方程式と二次方程式では難易度が異なりますし、未知数の数によっても、だいぶ変わります。
まずは一次方程式の話にしましょう。
多くの方が気づいていらっしゃると思いますが、実は中学入試算数においては一次方程式が「普通に」使われています。
あの①と未知数を置く解き方ですね。
「未知数をx」としても全く同じ考え方なのですが、「x」と言われると小学生は難しく感じてしまいます。
そこで、①を「まるのいちと置きましょう」と未知数設置・立式して解くのです。
場合によっては、2つか3つの未知数を「方程式とは考えずに」設置して解いていることもあります。
「方程式とは言わずに、代数的考え方で解く」のは良いことですから、この考え方は標準として良いと思います。

子供にとって①などは、「ケーキの数」とかと同じように考えられますから、それほど負担に感じないと思います。
方程式に関して、興味深い記事がありました。
PRESIDENT Online(プレジデントオ…


算数の問題を解く子供に「それは方程式で解ける」と言ってはいけない 算数と数学は思考方法がまるで違う
親は子どもの中学受験にどう関わればいいのか。プロ家庭教師集団名門指導会代表の西村則康氏は「算数の解き方として、方程式を教えてしまう親がいる。それはよくない。算数…
詳しくは記事をご覧頂きたいですが、記事の通り「方程式で出来る」と子どもに伝えるのは、お勧めしません。
非常に算数の学力が高く「数学的発想にまで踏み込んでいる一部の例外的なお子様」は「方程式で」で良いと思います。
算数は結構奥深くて、ある程度数学ができる人でも解けない問題が多数あります。
「小学生は小学生らしく」が良いでしょう。
「算数は算数らしい」柔軟な発想で、子どもには学んで頂くことをお勧めします。