前回は「ミニ四駆の車体とギアの制作〜説明書の絵と同じ向きに・「タイヤとギアの動きの関係」の理解・大人も発見があるシンプルなギアの構成〜」の話でした。
スイッチと電池の機構作成:機能の確認と理解
ギアとモーターがつながって、ミニ四駆の最も大事な「車の機構」が完成しました。
これから電池を設置する部分やスイッチを作ってゆきます。
ここに
ネジをつけてみて。
ネジを
回すのは出来るよ!
次はスイッチを作るから、
説明書の通りに、金属を置いてみて。
ここは、
こう置けばいいのかな・・・
スイッチになるための金物は、初めてみる子どもにとっては「不思議な形」かも知れません。
いいね!
ちゃんと出来ているよ。
円形のスイッチのパーツと、曲がった金物が連動するところが大事です。
ここがうまく連動しないと後で動かないので、きちんと確認することが大事です。
このスイッチ回したら、
この金物が動くか、回してみて。
ちゃんと
動くね!
きちんとスイッチが機能することを確認して、次に進みました。
このように「動く仕組の理解」をしながら制作を進めることが大事だと思います。
スイッチの部分にカバーをつけて固定しました。
もうほとんど完成していますが、ここからミニ四駆のコースのためのバンパーをつけてゆきます。
これは
何なの?
シャーシ・車体までは普通の車と類似しているミニ四駆。
一方で、「バンパーのホイール」は普通の車にはないので、子どもは不思議に思うようです。
このバンパーとホイールが
あると、周りにぶつかった時に、スッと進むでしょ。
そっかぁ、
ここが回るからね。
ミニ四駆の製作と算数や理科の「解くプロセス」の理解
ミニ四駆の制作が完成し、あとは電池を入れるだけです。
説明書の通りの向きに
電池を入れてみて。
う〜んと、
こうかな・・・
電池は向きが
大事だから、ちゃんと見てね。
電池をつけたら、くまモンを最後に乗せます。
くまモン、
乗せるよ!
やった!
出来たよ!
くまモンのミニ四駆が完成して、子どもはとても嬉しそうです。
ここ回せば、
動くんだね!
早速、くまモンミニ四駆を動かして、遊び始めました。
プラモデルを制作するときは、最初はガンダム(ガンプラ)などから始めることが多いと思います。
ガンプラは腕や脚の機構が大変よく出来ていて、大人が見ても感心する点が多数あります。
子どもが少しプラモデルの制作に慣れたら、ミニ四駆やタミヤのシリーズを作ることをお勧めします。
特にタミヤの「楽しい工作シリーズ」は、非常に良く出来ていて、
ここがこうなって、
こう動くんだ・・・
様々な動きの仕組みやシステムが理解できる、最も良い知育の教材だと思います。
これだけ細かなパーツが多数あって、しっかり出来ているにも関わらず「価格が手頃」です。
算数や理科の学び・勉強に対しても、「プラモデルを作る」ことは役立つと思います。
ここが良く分からないから、
問題が解けない・・・
と、「分からない」と「つまらなくなってしまう」ことがあるのが算数や理科です。
分からないから、
つまらない・・・
そして、「つまらない」と苦手意識が出来てしまうことがあります。
すると、ますます「つまらなく、出来なくなってしまう」ことがあります。
ここで、プラモデルを作るように、少しずつ「問題を解くプロセス」を理解すると良いでしょう。
「こうすれば出来る」と考えるよりも、
なぜ、このように考えれば
解けるのだろう・・・
と、「解ける理由」を理解することが大事です。
算数の図形問題や複雑な文章題が解けないと、
どうやったら、こういう
問題が解けるようになれるのだろう・・・
と考えてしまうことが多いかも知れません。
「解けなかった時」は解答を読みながら、部分的に理解を進めてゆくと良いでしょう。
ここに補助線を引いたら、
これとこれが相似形・・・
うん・・・
確かにそうだ!
難しい問題を「一気に出来るようになる」のを目指すのではなく、
よしっ!
ここは分かったぞ!
と「少しずつ進める」プラモデル制作のように「少しずつ理解してゆく」ことが学力アップの秘訣でしょう。
次回は下記リンクです。