算数実践84〜問題 13(1)解法「辺の長さ」と比〜|武蔵中2023年算数・中学受験

前回は「算数実践83〜問題 13 図形問題攻略の基礎〜」の話でした。

目次

問題 13(再掲載)

「一組の相似形」発見

相似形が一組見つかり、さらに相似比が分かりました。

相似比が分かる相似形を一組見つけたら、

解法の糸口が
見つかっているはず!

と考えるようにしましょう。

「見つけた相似比の分かる相似形」が、「必ず解放に至るか」は、問題によります。

「相似形がポイントであることが多い」図形問題では、一組の「相似比の分かる相似形」が決定的であることが多いです。

それは、「二組以上の相似比が分かる相似形がある」ことは少ないからです。

「二組以上の相似比が分かる相似形がある」場合は、図形の構成が分かりやすい場合です。

パッとみて分かりにくいような図形問題は、まずは「相似比の分かる一組の相似形」発見を目指しましょう。

相似形を発見したら、考えること

「一組の相似形」を見つけたら、手をどんどん動かすことが大事です。

「一組の相似形」を見つけたら、相似比を描きこみましょう。

黄色の二つの三角形の斜辺も同じ相似比(=5 : 3)になります。

ただし、斜辺は長さが分かりにくいことが多いので、直角三角形ではまずは直角を挟む二辺がポイントです。

ここまで、手を動かして、少し悩むことがあります。

手が止まってしまった時は、

他に、何か使ってない
条件はないかな?

と探してみましょう。

ここで、図形をもう一度じっと眺めてみましょう。

こういう時は、多くの場合に「同じ長さの辺」や「長さの比が分かる辺」などがあります。

描いた条件から発見

ここで、最初に「状況を整理」していたことが役立ちます。

「正方形の条件」です。

「正方形=四つの辺の長さが同一」という条件は、非常に強い条件です。

非常に特殊な正方形という条件が出てきた時は、多くの場合「辺の長さが同一」を考えるようにしましょう。

条件・状況を立式

図形のポイントが掴めたら、立式(式を立てる)しましょう。

ここまでくると、図形問題から数式の問題になります。

「分からない辺の長さ」の基本的長さ①が分かりました。

これで解答に至りました。

図形問題への姿勢

今回は、「相似比の分かる一組の相似形」発見が大きなポイントでした。

算数・数学は、「何か大きなポイント」が分かると一気に見通しが良くなります。

特に図形問題は「相似比の分かる一組の相似形」などが分かったら、

これで、
解法に大きく近づいているはず!

と考えて、

解けるはず!

と考えるようにしましょう。

(1)は、この考え方が基本ですが、もう一つ考え方があります。

別の機会に、ご紹介します。

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