算数・数学の得点アップのポイント〜解く鍵を探す・文章題を図解して理解・状況を絵に描いて考える・相似形を見逃さないコツ・図形を描いて理解〜|中学受験・算数

前回は「算数・数学の得点アップの秘訣〜相似比を考える基本・相似形同士を比較・丁寧に考える・「勘違い」を出来るだけ避ける・解く鍵に気づく・大事な数と数字を押さえる姿勢〜」でした。

目次

解く鍵を探す:文章題を図解して理解

てんびん算の考え方(新教育紀行)

文章題は文章が短い問題、文章が長い問題など様々です。

上の図は下記の問題文を図解した簡単なメモ・図です。

てんびん算の考え方(新教育紀行)

この文章は、それほど長くはないです。

ところが、「読めば分かるはず」の算数の長い文章題は、「理解が曖昧」になる傾向があります。

文章が長い文章題を難しく感じる理由

・文章の内容を理解することが大変

・いくつかの量や長さが登場するので、混乱することがある

こうやって
整理すると分かりやすい!

でも、この図を描くのに
時間がかかってしまうけど・・・

時間がかかりますが、状況をしっかり理解することは問題を解く第一歩です。

そして、文章題に書かれている大事な量・長さなどを「見落とさない」姿勢が大事です。

文章題の作成者は、

この問題の説明文をどのように
記載するしようか・・・

このように記載すると、
「解く鍵」が分かりやすいかな・・・

いや、ちょっと
こんな感じにひねってみようか・・・

出題者はこの「解く鍵」をうまく工夫して、文章題に記載して「学力を測ろう」としています。

上のように簡単な図や絵を描いて図解することは、「時間がかがっても、描いている際に理解が深まる」ことが多いです。

文章が長い文章題の考え方

・状況を簡単な絵や図に描く

・状況をしっかり理解することが解く第一歩

・大事な量・長さなどを見落とさない

算数の問題では「大事な量・長さなどが必要十分な分だけ記載されている」のです。

「必要十分」って
なに?

「必要十分な分」とは、「それより少なくても多くても解けなくなる」可能性が高いことです。

このように図解すると「大事な量・長さなどをしっかりと認識する」ことになるので、解けるようになるでしょう。

状況を絵に描いて考える

整数問題と未知数(新教育紀行)

丁寧に考えることは、この鍵にも気づきやすくなります。

問題文に記載された数字や状況を「しっかり」把握して進みましょう。

問題文に明確に書かれていない「解く鍵」があることもあります。

問題6では、整数問題の倍数の考え方が大事でした。

この問題の重要な鍵は「16:15」と「21台」となりますが、明確に書かれていない「6」学年も非常に大事です。

「各学年」を考えて立式してゆく過程で気づく可能性が高まります。

そのためには、「簡単なバス」を描くのも良いでしょう。

バスをちゃんと描くのって、
時間かかりそう・・・

「バスの表現は長方形にタイヤの円(丸)」で十分です。

時間に追われて焦る気持ちは誰しもありますが、バスの代わりに箱を書いて「状況を描いてみる」のも良いでしょう。

相似形を見逃さないコツ:図形を描いて理解

図形の回転(新教育紀行)

補助線が大事な図形問題ですが、補助線は「図形問題を解く鍵を見出すための線」でもあります。

移動・回転する図形の問題

・回転した図形も、元の図形も「同じ図形」であることを強く認識

・「同じ辺の長さ」と「同じ角度」を図形に描きこむ

・たくさんの「同じ角度」から、相似形を見つけて相似比を考える

図形の回転(新教育紀行)

図形問題によりますが、「ある線とある線が平行」であることを見出すことは、非常に大事です。

「ある線と平行な線」を補助線とすることが多いのは、「平行が大事」だからです。

平行であること

・直線が互いに交わらない

・直線が互いに「全く同じ向き」を向いている

「平行であること」の状況は「分かっている」方が多いですが、もう一度しっかり理解しておきましょう。

平行な直線と角度

・平行な直線同士の錯角は同じ

・錯角が同じ直線同士は平行

すると、こういう大事な鍵にもしっかり気づいて、問題が解けるようになるでしょう。

少し状況を図解したり、図を描いたりするのには、ちょっとした時間がかかります。

そういう時間が「もったいない」と思ってしまうところですが、「解ける可能性が出てくる」事も大事です。

うまくバランスとって、冷静に試験に臨みましょう。

焦らずに丁寧に解いて、着実に解けるようになると、算数の応用力が高まるでしょう。

新教育紀行

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