社会を楽しく学んで成績アップ〜江戸から明治・大正・昭和・平成・令和・江戸時代と現代の違い・徳川将軍と現代の政権・幕末期の徳川将軍・時代の雰囲気をイメージ〜|中学受験・社会

前回は「社会の入試問題の傾向〜上下水道への視線・極めて大事なインフラ・現代の下水と上水・身近な水・電気・食べ物・水と合戦・戦争〜」の話でした。

目次

江戸から明治・大正・昭和・平成・令和

明治維新の立役者たち:左上から時計回りに木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

江戸時代が終わり、明治・大正・昭和・平成・令和となりました。

この5つの時代は、それぞれ大きな違いがあります。

時代の傾向として考えるとき、「明治・大正」「昭和」「平成・令和」の3つに分かれます。

1868年の明治維新によって、大きく変わった江戸から明治へ。

約150年前のことでした。

「昭和」と「平成・令和」時代は大きな違いがあります。

最も大きな違いは、昭和の時代において第二次世界大戦が勃発し、日本が大惨事となったことでしょう。

江戸時代と明治時代以降の大きな違いはなんでしょうか。

徳川幕府が
なくなったこと!

250年以上
続いた徳川幕府から、明治新政府に移行した。

徳川幕府から明治新政府へと変わり、「天皇中心の政治」へと大きく変わりました。

江戸時代と現代の違い:徳川将軍と現代の政権

それでは、具体的に現代社会と江戸時代の社会の違いは、それは何でしょうか。

インターネット・電気など「身の回りのモノ」の違いは非常に大きいです。

「文明の進化」は大事なことですが、ここでは、社会や「国家の姿」の違いを考えてみましょう。

現代社会と「江戸時代の社会」は全然異なります。

「徳川幕府から明治新政府」となったことによって、何が大きく変わったのか?

具体的に考えてみましょう。

社会・歴史の問題

江戸時代の社会・政治・生活と現代の社会・政治・生活で、大きく異なることは何でしょうか。

インターネット・テレビ・携帯電話・自動車・飛行機など科学技術等の進化・進展は除きます。

具体的な例を挙げて、書いて下さい。

「江戸時代と現代が全然違う」のは誰でも分かることです。

そして、身の回りの携帯・ネットなどの科学技術の進化・進展もまた、誰でも分かることです。

一方で、具体的に「社会・政治・生活での違い」は簡単そうで、簡単ではないかもしれません。

幕末の優れた幕臣たち:左上から時計回りに榎本武揚、小栗忠順、川路聖謨、勝海舟(Wikipedia)

江戸時代と明治以降の政治体制の大きな違いも、しっかり理解しておきましょう。

「徳川から明治新政府へ」という流れは、現代の「政権交代」と何が異なるのでしょうか。

例えば、現代、自民党(自由民主党)が戦後長きにわたって政権を担い続けています。

日本の政党には他に、立憲民主党・国民民主党・日本維新の会など様々あります。

過去に、民主党が政権を担った時代があり、今後も政権交代が起こるかもしれません。

「政権交代」と「徳川幕府から明治新政府への違い」の具体的内容は、まとめておきましょう。

徳川幕府の
時代には選挙がなかった!

選挙が「ある」か「ない」は大きな違いです。

将軍を
決めていたのは、誰なのかしら?

現代の内閣総理大臣に相当する徳川将軍。

実際に、「将軍がどこまで政治に関与したか」は歴代将軍次第でした。

時代によっては「別の人間が内閣総理大臣」であり、将軍は「お飾り的存在」であった時代もあります。

幕末期の徳川将軍:時代の雰囲気をイメージ

幕末の徳川幕府重鎮:左上から時計回りに第十四代将軍 徳川家茂、第十五代将軍 徳川慶喜、老中 阿部正弘、大老 井伊直弼(WIkipedia)

「世襲制」であったと考えられる徳川将軍。

実際に徳川将軍になる人物は、徳川将軍本家・御三家・御三卿から選ばれました。

「世襲制」ですが、「選ばれる対象・将軍になりうる人物」は常に複数いたのでした。

現代であれば、「選挙で候補者の中から選ぶ」であろう徳川将軍。

例えば、幕末の第十四代将軍を決定する過程では、熾烈な政治闘争がありました。

「次期将軍は誰か?」をめぐって、大きく二つの派閥に分かれました。

この結果、強引に力で第十四代将軍を決定したのが大老 井伊直弼でした。

非常職であった「大老」は「いない次期」があり、「事実上の総理大臣」とも言われます。

「大老が総理大臣」なら、「将軍の役割は一体何なのか?」ということにもなります。

このあたりは非常に曖昧で、ある意味「日本らしい曖昧さ」であります。

政治力が限定されていたとはいえ、天皇もずっと在位していました。

天皇・徳川将軍・大老(中老)、これらの方々の「具体的権限」は曖昧な面があります。

明治維新の立役者たち:左上から時計回りに木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

別々の国であった「各藩」の王様・藩主もまた、基本的に世襲でした。

例えば、「極めて優れた人物」であった西郷隆盛や大久保利通。

西郷や大久保が、江戸時代の薩摩藩の藩主となる可能性は、完全に0%でした。

先ほどの「天皇・徳川将軍・大老の立場の曖昧さ」とは完全に別で、こちらは「曖昧さ」はありません。

「絶対にない」ことだったのでした。

おいどんは、
藩主には絶対なれないごわす・・・

私は、久光様より
優れていると思うのだが・・・

現代であれば、西郷や大久保のような人物が「国家元首となる」可能性は十分あります。

それは、現代日本では「選挙制度」が整っているからです。

明治新政府となり、1889年に「衆議院議員選挙法」が公布されました。

この時点では、「平等な選挙」ではなく、まだまだ世襲制を色濃く残していたのでした。

「選挙制度」に関して学ぶ際、「制度の変遷」だけだと、つまらなく感じます。

このように、

実際、
どんな感じなのだろう?

とイメージしながら学んでみましょう。

新教育紀行

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