近未来の現実と理科の学び〜原理を理解する大事さと受験対策・よく確認してから工作・パーツの向きや役割を理解〜|空飛ぶクルマ2・学研の科学

前回は「中学受験に出題される可能性がある「空飛ぶクルマ」の原理〜実験や工作などの実体験を重ねる大事さ・キットの付録本の内容を少しでも理解する姿勢〜」の話でした。

目次

近未来の現実と理科の学び:原理を理解する大事さと受験対策

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

近い将来には現実になる「空飛ぶクルマ」の「学研の科学」キット。

子どもたちにとって、作った後遊ぶのが楽しく、身近で、原理が大事という三拍子揃った優れものです。

子どもたちの大いなる学びになる工作

・作った後に遊ぶのが、とても楽しくて自発的にどんどん遊んでしまう

・工作するものが、実在している、あるいは近い将来実現する「身近なもの」

・(理科的・物理的)原理がシンプルで大事

小学生の頃、学研の科学で何かを作ったり、小さな生物を育てたりするのを楽しみました。

今でも見かけますが、透明なアクリルケースに土を入れて「アリが巣を作るのを見る」のも面白かったです。

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学研の科学:ロケットと電気分解(学習研究社)

「学研の科学」復活第一弾のロケットは、とても興味深い内容でした。

今回は、さらに面白そうです。

ここで大事なことは「作る前に子どもに付属本を読んでもらう」ことです。

「作って遊ぶ」と「付属本の作成説明ページしか見ない・読まない」可能性が高い子ども。

付属の本をパラパラめくってみると、

これは実に良い
内容だな・・・

と思ったので、子どもに読んでもらいました。

近い未来に実現化する「空飛ぶクルマ」。

日本では時間がかかるかもしれませんが、米国などでは早々に現実になりそうです。

その意味でも、子どもたちにはぜひ知ってもらいたい「空飛ぶクルマ」の原理です。

中学受験・高校受験・大学受験等でも今後、テーマの一つになりそうです。

中学受験・高校受験等では、簡単な原理を理解・説明したり、簡単な実験の問題。

中学受験で頻出の「水に何かを溶かしたり、温める」実験。

グラフに温度や溶ける量が記載されていて、それを読解して受験生は解きます。

これらの原理は、非常に理科的・物理的なので良い問題ですが、身近ではありません。

実際、「ものを溶かしたり、温めたり」するのは研究者など以外の方は「身近ではない」のです。

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ヘリコプター(Wikipedia)

それに対して、近い将来に空を飛び、現在も空を飛び続けているヘリコプターは身近です。

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零戦(Wikipedia)

飛行機は旅行の際などに乗るジャンボジェット機や戦闘機などがありますが、「飛ぶ」のは不思議です。

飛行機が飛ぶ原理は、聞けば

そうかぁ、
そう言うことかあ・・・

と思いますが、あの重たい機体と乗っている人と荷物が「飛ぶ」のは、やはり不思議です。

大学受験では、トルクやモーターの原理を数式で計算したり、ある程度高度な実験の問題が考えられます。

これらの意味でも「学研の科学」の目の付け所は抜群であり、卓越していると考えます。

よく確認してから工作:パーツの向きや役割を理解

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

早速作成を進めましょう。

こういうキットを作成・工作する時は、パーツを広げて、グループに分けておくことが大事です。

もう一つ大事なことは「似たパーツ」がある時は、それらの違いをよく認識することです。

「空飛ぶクルマ」には2本の羽・ローターがあり、似ています。

説明書では「右と左」があり、同じではない以上、「間違えると飛ばない」可能性があります。

ここに羽(ローター)が
右と左があるでしょ。

うん・・・

この二つの羽の
どっちが右でどっちが左?

ちょっと
見てみるね!

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

こっちが
右かな?

そうだね。
よく分かったね。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

それで、
こっちが左だ!

説明書通りに
並べてみよう。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

並べたよ!

良く
出来たね!

ちょっとしたことでも、子どもが「ちゃんとやった」ら褒めるのが良さそうです。

本と
一緒だね!

緑の色が濃いところと
薄いところがあるでしょ・・・

どちらが、すごく曲がっている部分で
どちらが、少し曲がっている部分か、確認してね。

うん、大丈夫!
ここが、こう曲がっている!

「空飛ぶクルマ」の心臓部はモーターかもしれませんが、「飛ぶ」だけに羽(ロ〜ター)は大事です。

工作のポイント

・すぐに作成開始せず、説明書冒頭のパーツの絵と実物を良く確認

・似たパーツ(右と左など)がある場合は、確認して違い・役割を理解

この二本のローターが
回転して、飛ぶんだよ。

ふ〜ん・・・

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ここからは、手で回す発電機の部分を作成します。

この部分はいくつかの歯車がすでに取り付けられていて、少し工作すればできます。

タミヤの工作みたいに、
ギアも作った方がいいのだけど・・・

タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

タミヤの工作キットでは、「ギアを組み合わせる部分」は制作する事が多いです。

これは「ギアの動きや仕組みが理解できる」ので、とても良いことです。

「学研の科学」は、工作よりも原理の理解に比重を置いている感じです。

「様々なギアを組み合わせるとどう変わるか」という「ギアの原理がわかる」キットも面白そうです。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ここを回して、
動かすんだね!

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

これは
もう出来るよ!

モーターとギアがおさまっているので、少し配線するだけですが、ギアを回してみるのも大事です。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

モーターから出る配線を止めて固定します。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

パチっと止めれば、手回し発電機は完成です。

早く
飛ばしたいな・・・

車体の作成:骨格を作る体験

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ここからは、車体を作成してゆきます。

今回は「空飛ぶクルマ」なので、車体を出来るだけ軽くする必要があります。

その為、車体部分は「骨格のみ」の構成となります。

戦艦大和のペーパークラフトを作ったときは、井桁状の骨格を入れました。

この「骨格」があるのは全体を頑丈にする為ですが、今回は「骨格のみ」となります。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

最も大事な、「対のパーツを組み合わせる」部分が完成しました。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

続けて、前後のパーツをつけてゆき、しっかりした骨格を作ってゆきます。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

この辺りは、プラモデルに慣れているとスラスラ進みます。

出来てきたね!

うん!
簡単だよ!

つける位置を
しっかり確認してね。

「簡単!」と思ってやっていると、思わぬ間違いがあることがあります。

「簡単」と思っても、ある程度慎重に作るのが工作やキットのコツでもあります。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

これで車体が完成しました。

これからモーター・羽(ローター)などをつけてゆきます。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

小さなモーターと配線が出てきました。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

モーターとギアはすでにセットされていて、少しパーツをつければ完成です。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

これで羽(ローター)が回る心臓部が完成しました。

ここが
クルクル回るのかな?

ここにさっきの緑の
羽をつけてゆくんだね。

それで本当に
飛ぶの?

車体は非常に軽いですが、僕も、

確かに、
本当に飛ぶのかな?

ちょっと懐疑的な気持ちになったりもします。

それだけ、「動く・移動する」工作と「飛ぶ」工作は大きく異なります。

早く
飛ばしたい!

この子どもたちの「早く〜したい」と思わせるキットは、なかなか作れないです。

もう少しギアやモーター部分の製作をするのも良さそうですが、それはタミヤでやるのが良さそうです。

次回は、さらに作成を進めてゆきます。

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